今回は内装を分解して、車内を掃除してみようと思います。
車両は30プリウスです。
インパネの細かいところは汚れがいっぱい
ふとした時に気づいた、エアコン吹出口の汚れ。
表面であれば固く絞ったタオルでサッと水拭きすれば大抵の汚れは落ちてくれるのですが、問題は入り組んだ部分…
吹出口の内部を覗き込んでみると長年の汚れが蓄積しています。
こんなのや☟
こんなの☟
いやぁ…汚いですね…。
溝になっている箇所は、普段あまり手を掛けて掃除しないこともあり”ちりつも”状態になっています。
奥深い汚れは掃除しにくい…ならば分解して清掃してみる!
タオルはもちろんのこと、綿棒やクイッ○ルワイパー系のホコリ取りでも掃除がしにくいのがこの手の汚れ。
特にエアコンの吹出口なんかは複雑な造形をしています。
タテ・ヨコにルーバーのフィンが通っており、それらが可動する構造になっているので、とにかく拭きにくいのなんのって!
フィンの一枚一枚をチマチマ拭くのはストレスが溜まってきます。それをやったとしても拭き残しは絶対にあります。
「それならいっそ、分解してしまえ!」
ということで、インパネ周りの分解・清掃をしてみることにしました。
分解清掃に必要なもの
- ゴム手袋
- 洗剤か漂白剤
- バケツ
これだけです。
【重要!】ゴム手袋について
ゴム手袋はインパネを外す時に使います。
手指の保護の意味もありますが、これがあると滑りにくいのでパーツを外すのがとても楽。
工具を使うよりも、手を使って外す方が微妙な力加減で作業できます。パーツが外れる時の「あっ、イケそう!」って感覚も内張剥がしより分かりやすいと思います。
今回の作業程度であれば内張剥がしを使わずとも、このゴム手袋のみでパーツの分解は可能です。
色々なサイトを探索してみましたが、内装の分解にゴム手袋をおすすめしているところは無かったので今回記事に載せてみました。
※内張剥がし・・・インパネなどの、内装パーツを外す時に使う工具です。
洗剤か漂白剤
外したパーツをつけ置きするために使います。
油脂汚れが落ちるものなら、台所洗剤でも住宅用洗剤でもなんでもいいと思います。
樹脂に対して攻撃性のあるものや、高濃度での使用は避けて下さい。
私の場合は、洗剤の代わりに酸素系の漂白剤を使いました。
漂白剤を使うときは、塩素系は使わないでください!パーツの脱色や変質の可能性があります。
バケツ
つけ置き用のバケツを用意してください。
今回外すパーツくらいであれば、お掃除バケツで十分です。
バケツに入り切らなくても大丈夫。お風呂にお湯をためてつけ置きすればいいんです!
今回わかった、インパネ外しのポイント
まずはネットで情報収集から
トーシロが外し方が分からないのに、外そうとするのは無謀です。
ゆえに、先人たちの歩んだ軌跡を知ることから始めましょう。
みんカラとかで、自分と同じ車種のインパネ外しの手順を確認します。
場合によっては準備するものが増える可能性もありますので、そのへんも要チェック。
ただし、ネットやディーラーのサービスデータなどの情報にも載っていない”コツ”のようなものは自分の手の感触で探り当てるしかありません。
どうしても外れない時は、何か原因がある
一見簡単に外れそうでも、中々外れないことはよくあります。
その場合ます疑うべきは「外す順番」です。
クルマの内装は、パーツ同士が複雑に絡み合う、複合体です。
外したいパーツの周辺のパーツを外してからでないと、絶対に外れなかったりもします。
どうしても外れないときは、周辺のパーツをよく観察してみましょう。
それでもだめなら、力を加える方向を変えてトライしてみてください。
アプローチを変えるだけで、意外と簡単に外れることがあります。
慎重かつ大胆に
内装パーツは樹脂で出来ており、壊れやすいツメで固定されています。
丁寧に取り扱いましょう。
ただし、弱い力でいつまでも頑張っても外れないときはだってあります。
外し方は間違っていないと思ったら、自分を信じてガッツリいっちゃう勇気も同じ位必要だったりします。
それでは、お掃除開始!
プリウスのエアコン吹出口は、運転席側と助手席側で意匠が異なります。
助手席側
上の写真から分かるように、吹出口が上下に2つあります。
外す順番は、①上側の吹出口→②下側の吹出口となります。
②を外す時にグローブボックスを開けておく必要があったと思います。(うろ覚えです…)
上の吹出口から
最初に外すのは、上の吹出口です。
ゴム手袋を着用し、手前側に向かって水平に、吹出口を引っこ抜きます。
手前側とは、自分に向かってというか、助手席のシート方向に向かって、ということです。
ガッチリはまってますので、結構力を入れて外します。
外したパーツの裏側です。黄色の○で示したところがツメです。
吹出口を外したあとのインパネの様子↓
内部の汚れがひどいようであれば、ここも掃除しましょう!
次に下の吹出口
続いて下側の吹出口を外します。
こちらも上側と同じく、手前側に水平に引っこ抜きます。
パーツの裏側&ツメの位置について↓
外した後のインパネ側の様子↓
運転席側
運転席側にも吹出口は二つあるのですが、パネル自体は1個だけです。
ただし、吹出口の下側にある、サイドミラー調整ボタンが格納されているパネルを外さなければ、吹出口も外れません。
なので外す順番は、①吹出口下側のパネル→②吹出口の順番となります。
まずは、吹出口の下側にあるパネルを外します。
外すといっても、パネル上部(吹出口と接している部分)だけ外すというか、浮かせるだけでOKです。
パネルの縁(オレンジ色で囲った部分)を手で持ち、パネル上部のみを外すように、手前側に起こします↓
このパネルはすぐに外れます。あまり力は要りません。
外した後の写真は撮り忘れました。
次に吹出口です。助手席側と同じように、引っこ抜きます。
こちらも写真撮り忘れました…。
外したパーツを洗浄する
お次は洗浄です。
まずは、バケツにパーツが浸かる位のぬるま湯を張りましょう。
お湯に洗剤を入れ、洗浄液を作ります。私の場合は、酸素系の漂白剤を入れました。
そして、パーツをお湯の中に沈めます。ブクブク…
↑インパネを拭いたタオルも入れちゃいました。
あとは2時間位浸け置きます。
※パネルを外してもエアコンは使用可能なので、クルマを使う用事があっても大丈夫です。(もちろん、風向は変えられませんが)
すすいで、乾かす
浸け置きが完了したら、水道水でよくすすぎます。洗浄液が残っているとベタついたり、樹脂を変質させる恐れがあります。
その後、よく乾燥させます。水分が残っていると、その部分にホコリが付く可能性があるためです。
樹脂は紫外線に弱いので、日陰に置いて乾燥させましょう。
※すすいだあと、思いっきり振ると水分は90パー飛びます。
パーツを戻す
キレイになったパーツを、インパネに戻しましょう。
手順は、分解した時の逆の工程を踏めば問題無し。
after―清掃後の画像
何ということでしょう。あんなに汚かった吹出口が…
こんなにキレイになりました〜👋あははっ
最後に
繰り返しになりますが、これらのパーツの外し方は車種によって異なります。
自分の愛車のインパネの外し方についてはネットで情報を集めてみてください。
よく「わからなければディーラーに問い合わせ」なんてことが言われますが、なんとなく聞きづらいのは私だけでは無いはず。
とりあえずはウェブ上の情報をあたってみてください。応援してます!
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