MENU

車のタイヤの空気圧、放っておくとどうなる?調整の頻度や手順も解説

あなたは、愛車のタイヤの空気圧を定期的にチェックしていますか?

タイヤの空気圧は、走行中に自然に減っていくだけでなく、気温の変化によっても変わります。

タイヤの空気圧が適正でないと、燃費や安全性に影響するだけでなく、タイヤの寿命を縮めてしまうこともあります。

そこで、この記事では、車のタイヤの空気圧の点検方法などについて解説します。

タイヤの空気圧を適正に保つことで、車の性能を最大限に引き出しましょう!

目次

空気圧が低いとどうなる?

タイヤの空気圧が下がるとタイヤの形がつぶれたようになり、地面との接地面が広くなります。それにより次のようなリスクが高まります。

パンクする危険性がある

タイヤの空気圧が低い状態でスピードを出すと、タイヤが発熱してバーストしたり、タイヤのサイド部分が切れたりしてパンクする危険性が高まります。

ロードサービスのJAFの統計データによると、パンクによる救援は2019年の救援理由の第2位で、全体の約20%を占めています。

スリップの危険性が高まる

タイヤは、空気圧が低下すると本来の性能を発揮できません。グリップ力も低下するので、スリップ事故の原因にもなります。

運転しにくくなる

タイヤの空気圧の低下は、運転のしやすさにも影響を与えます。

タイヤの中の空気が減ることで、ドライブ中にハンドルが取られたり、重くなったりすることがあるためです。

特に、轍やでこぼこがある道ほど運転がしにくくなります。

タイヤの寿命が短くなる

タイヤがつぶれた状態で走行すると、タイヤの外側の摩耗が早まって寿命が短くなります。

燃費が悪くなる

タイヤの空気圧の低下によってタイヤの接地面が増えることで、抵抗が大きくなり、正常な状態で走行するよりも多くのエネルギーが必要となります。

それにより、燃費が悪くなることがあります。

空気圧が高いとどうなる?

つぎに、空気圧が高いと起こりやすいトラブルやリスクについてお伝えします。

スリップやスピンしやすくなる

まず、空気圧が高すぎると、タイヤの接地面積が減ります。

これにより、路面との摩擦力が低下し、グリップ力や制動力が落ちます。

特に雨や雪などの悪路では、スリップやスピン、ブレーキロックなどの危険性が高まります。

タイヤが減りやすくなったり、バーストしやすくなる

タイヤの中央部分が過度に摩耗しやすくなり、タイヤの寿命を縮めます。

次に、空気圧が高すぎると、タイヤのバースト(破裂)の可能性が高くなります。

タイヤは空気で膨らんでいますが、空気圧が高いとタイヤ内部の温度も上昇します。

これにより、タイヤのゴムや内部構造に負荷がかかり、弾性や強度が低下します。

特に高速走行や長距離走行では、タイヤにかかる衝撃や摩擦も大きくなります。その結果、タイヤが突然破裂する恐れがあります。

タイヤのバーストは非常に危険な事故で、制御不能に陥ったり、他車や歩行者に衝突したりする可能性があります。

乗り心地や安定性が悪くなる

空気圧が高すぎると、乗り心地にも悪影響を及ぼします。

空気圧が高いと、タイヤは硬くなります。これにより、路面からの振動や衝撃を吸収しにくくなります。

そのため、乗っている人は揺れや突き上げを強く感じます。

また、タイヤは路面から跳ね返るようになります。これにより、車体は不安定になります。

その結果、エンジンやサスペンションなどに余分な負担がかかります。

適正な空気圧を知る方法

適正なタイヤの空気圧は、車によって異なります。

そのため、タイヤの空気圧を正常に保つためには、自身の車の適正空気圧を知っておくことが重要です。

適正空気圧はドアの近くに記載されている

タイヤの適正空気圧は、メーカー推奨の空気圧を確認することでわかります。

タイヤの空気圧の単位はkPa(キロパスカル)で表示され、一般的に運転席のドアの開口部などに貼られた「車両指定空気圧」という表示ラベルに書かれています。また、取扱説明書でも確認することができます。

なお、純正品以外のタイヤに変更している場合は、空気圧の適正値がメーカー推奨の値とは異なる場合があるため、別途確認しておく必要があります。

空気圧を点検、調整する最適な頻度は?タイヤの空気圧は、運転の有無に関係なく日々減っていきます。

そのため、1ヵ月に1回のペースで点検を行って調整するのが理想的です。車に乗る頻度や高速道路の使用頻度が高い場合には、2〜3週間に1度チェックすることでより安心して車に乗ることができるでしょう。

空気圧をセルフでチェックする手順

タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドではお店の人に無料でチェックしてもらうことができます。

ただ、最寄りにセルフ式のガソリンスタンドしかない場合などには自身で空気圧を確認する必要があるため、タイヤの空気圧の点検と調整の手順を事前に理解しておきましょう。

エアタンク型の使い方

下記の手順は、ガソリンスタンドに一般的に置いてある「エアタンク型」の使い方となります。

①タイヤのエアバルブのキャップを外します。

②エアタンクのホースの先をエアバルブに押しあてて空気圧を測定します。

③適正空気圧になるまで「+」ボタンを押して空気を入れます。入れすぎたときは「−」ボタンで抜きましょう。

⑤エアバルブのキャップを取り付けて終了です。

店舗によっては、据え置き型デジタル式、据え置き型ダイヤル式の空気圧調整機が置いてあることもあります。

据え置き型の使い方

据え置き型はエアタンク型と違って空気を入れる前の空気圧をチェックすることはできません。

しかしその半面、適正な空気圧を設定することで、自動で空気圧を調整してくれる優れものです。

〈据え置き型デジタル式空気圧調整機〉

①車をホースが届く位置まで移動させた上で、デジタル表示をメーカーの推奨空気圧に合わせます。

②ホースの先をタイヤのバルブに押しあてて空気を入れます。

③音が鳴り止んだりENDという文字が表示されたりしたら終了です。

〈据え置き型ダイヤル式空気圧調整機〉

①車をホースが届く位置まで移動させた上で、メーターの針がメーカーの推奨空気圧になるまで機械の横にあるダイヤルを回します。

②ホースの先をタイヤのバルブに押しあてて空気を入れます。

③音が鳴り止んだら終了です

※いずれの方法でも、終了後はバルブキャップのつけ忘れに注意しましょう。

タイヤが冷えているときに調整するのがベスト

走行中はタイヤの熱で空気圧が高くなり、タイヤが冷えると元の数値に戻ります。

車のタイヤの空気圧の点検と調整を行うときは、タイヤが冷えている状態のときに適正な範囲内に合わせるのが基本です。

もしもタイヤが温まっている状態で空気を補充する場合には、20〜30kPaほど多めに空気を入れて、タイヤが冷えたら再調整しましょう。

なお、より正確に空気圧をチェックしたい場合には、自身でエアゲージを用意し、走行前のタイヤが冷えた状態でチェックするのがおすすめです。

車のタイヤの空気圧は安全性や燃費に大きく影響するため、定期的に点検して適正な値に保つことが重要です。1ヵ月に1回程度は自分で点検して調整することをおすすめします。

タイヤの空気圧の点検と調整は、ガソリンスタンドやカー用品店などで簡単に行うことができます。タイヤの空気圧を適正に保つことで、車の性能を最大限に引き出し、快適で安全なカーライフを送ることができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次