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【MLITFILTER/エムリットフィルター】「MADE IN JAPAN」を売りにする、聞いたことのないメーカーのエアコンフィルターをレビュー。

企業案件やステマではありません。

安いエアコンフィルターにありがちな落とし穴…。

amazonや楽天などの通販サイトには、エアコンフィルターだけでも数え切れないほど色々な製品があります。

中には聞いたことのないメーカーのものが、大手メーカーの半額ほどで売られていたりもします。

「フィルターなんて、性能差は体感できないから何でも良いでしょ」

そんなふうに、安さに釣られて飛び付くと失敗してしまうことも…。

無名の格安エアコンフィルターは避けた方が良い理由

  •  短期間で臭くなる
  • ✕ 大手メーカーなものに比べ、造りがチャチい
  • ✕ 素材&機能に関する説明が無い
  • ✕ サイズが微妙に小さいor大きい

私も以前、最安の部類に入るようなノーブランド品を購入してバカを見たことがあります。

交換して1ヶ月も立たないうちに酸っぱい臭いが発生しました。これほどの短期間で臭くなったのは、後にも先にもその時だけです。

元々付いていたフィルターに比べて造りがペラく、寸法も微妙に小さかったのも気になりました。

粗悪品は淘汰されたとしても、おそらくゼロにはならないでしょう。なので、それ以降は名の知れた製品を選んで買うようになりました。

間違い無しの代表格である
デンソー製エアコンフィルター。
引用:デンソー

amazonでエアコンフィルターを買おうとしたら、変な製品が目にとまる。

ふと思い立ち、1年半ぶりにエアコンフィルター交換をすることに。

ここ数年、エアコンフィルターはモノタロウブランドの『エアコンフィルター 脱臭/抗菌/防カビ対応』と心に決めています。

デンソーより安いモノタロウ。不満無し。
引用:モノタロウ

しかし、モノタロウの配送料(税別3,500円以上から無料)がネックとなり、今回はamazonで別のフィルターを購入することに。

やっぱり安定のデンソーかな。

…ん、なんだコレ?

エアコンフィルターとしては、明らかに異色な見た目。パッケージのデザインがアメコミ風です。

こんなインパクトある(クドい)エアコンフィルターは見たことがありません。

エムリットというメーカーの製品らしいです。これまた聞いたことありません。

引用:エムリット

しかし、レビューを見ると意外にも☆4.4(5が満点)と高評価です。

気になったので、商品ページを一通り見てみることにしました。

製品の特徴について

  • 素材から加工、検査・梱包まで全て日本国内製造。
  • 一般的なエアコンフィルターと比較して繊維量は2倍。
  • 『ミラクルファイバー』の静電気がPM2.5を引き寄せる。
  • 『マイティトップⅡ』の抗菌力により、悪臭を抑制。
  • 純正品と変わらぬ風量を確保。

メーカーロゴ、パッケージから商品説明文に至るまで、MADE IN JAPANの文字が並びます。

フィルター素材については、

ミラクルファイバー

マイティトップⅡ 

という2つの表記があります。

説明文を読んだときは「一体どっちやねん」と思いましたが、どうやら機能性の異なる2つのフィルター素材を組み合わせているようです。

大和紡績㈱『ミラクルファイバー』

繊維の断面が花びらのような形をしている、帯電加工を施したフィルター向けの素材。

静電気により微細物質を引き寄せる。PM2.5のような極小の粒子に対しても効果を発揮。

  • 一般的な繊維に比べ表面積が大きため、より多くの粒子を捕らえることができる。
  • 特殊な断面形状により、帯電性低下が少ない。

TEIJIN『マイティトップⅡ』

中空(パイプ)構造の繊維で、防ダニ機能を特徴とする。

繊維の1本1本がスパイラル形状をしており、主に寝具やソファなどの中綿素材として用いられる。

抗菌防臭機能もあり、細菌を抑制し嫌な臭いの発生を防ぐ。洗濯しても効果が落ちにくいのも特徴。

デンソー製フィルターとの比較

デンソー
クリーンエアフィルター
エムリットフィルター
チリ・ホコリ
(除去率65〜99%程度)

(除去率約100% ※1)
花粉
(除去率約99%)

(除去率約100% ※1)
PM2.5
(0.3μm以上に限る)

(除去率約30〜90%程度)

(除去率約100% ※1)
カビ
(除去率90〜99%程度)

(除去率約100% ※1)
抗菌
(18時間後の生菌数 1/100以下)

(SEK 抗菌防臭加工認証品 ※2)
防カビ
(JIS規格検査基準による)
防ダニ対応
(インテリアファブリックス
性能評価協議会 認定品※2)
抗ウイルス
(抗ウイルス剤塗布)
防排ガス臭
(アセトアルデヒド)

(ただしデータ確認できず)
○…対応 ✕…非対応
各種データはいずれも初期性能をあらわす。
※1…フィルター素材自体の初期性能
※2…認定・認証はフィルター素材に対するもの

デンソーの方はメーカーサイトから検証データの確認ができましたが、エムリットの方は記載が無いためデータ集めに苦労しました…。

※誤表記ありましたら、訂正コメントお待ちしております。

より多くの機能性を有するのはデンソー製ですが、エムリットも負けず劣らずといったところです。

個人的に注目したのは、組み合わせているフィルター素材の数です。

●デンソー製は3種類 

●エムリット製は2種類

デンソーの方は「脱臭」のために活性炭入りのフィルター層がありますが、エムリットフィルターにはありません。

この点について、エムリットは以下のように説明しています。

エムリットフィルターに『活性炭』は含みません。

それは期待される効果が薄いと同時に効果が得られるのは、あまりに短期間だからです。

活性炭に一定の脱臭効果があることは間違いありませんが、アンモニア臭に有効です。

でも、そんな悪臭が貴方の周囲にありますか?

amazon商品ページより引用

さらにエムリットフィルターでは

市販の活性炭をフィルターの間に入れてみて脱臭効果をユーザーが体感できたら、フィルター購入代金を全額返金する。

※簡単なレポート提出の必要あり。詳細については、amazon商品ページ等で確認してください。

という強気な姿勢です。この辺のネガ潰しの手法は上手いですね。

価格について

デンソー・クリーンエアフィルター1,785円
エムリットフィルター1,272円
最安値のエアコンフィルター998円
amazon実売価格(2021.9.5時点)

デンソー製のフィルターもネットショップだとかなり安く手に入りますが、エムリットはさらに3割ほど安いです。

参考までに、最安値のエアコンフィルターも載せておきます。

本当に良い製品なのか?購入して、実際に試してみる。

エムリットフィルターの機能性や素材はしっかりしてそうです。価格も文句なしに安い。

しかし、不安が1つだけ残ります。それは、実際の製品の「品質」です。

フィルターケースの中にきっちり収まらなれば、いくら素材が優秀だとしても効果半減です。

デンソーなどの純正指定品を製造するメーカー並の品質があるのか?それは実際に購入してみなければわからないところ。

おそらく大丈夫だろ。

ポチッとな。

ということで翌日、購入したフィルターが届きました。

購入した製品をチェックする

ホンダ フリード用
エムリットフィルター D-050

他のメーカーでよく見る紙箱ではなく、ファスナー付きの袋パッケージです。

このパッケージは、取り外した古いエアコンフィルター入れに使えます。

屋外で収納しておけば、ゴミとして室内に持ち込む際ホコリなどの飛散を防いでくれます。

中身はこんな感じです。

  • エアコンフィルターのほか、
  • 台紙(裏面に取扱説明&交換方法あり)
  • 取付日を記載するためのシール
画像上から、フィルターの上面と下面。

プリーツ(ひだ)部分が、全体的にウネウネと曲がりくねっているのがお分かりでしょうか?

最初は「パッケージが袋だから配送時に潰れちゃったかな?」と思ってましたが、メーカーサイトにある画像でも同様に曲がっているので仕様のようです。

フィルターの両端についても、たわんでいます。

上から、フィルターの側面と正面。

プリーツ部分だけ見ると「品質ホントに大丈夫かいな?」と疑ってしまいますが、一方で側面の造りはとても凝っています。

フィルター側面はクラレイ製『アーネストン』というエラストマー樹脂でつくられています。

ゴムとプラスチックを合わせたような質感の素材です。側面部分をガッチリさせることで、フィルター全体の強度を出しています。

ちなみに、エラストマーの射出成形で製造されたエアコンフィルターは、エムリットフィルターが世界初とのこと。

フィッティングを検証する

取り付け時の様子。

懸念したフィッティングについては、全然問題なし。横幅・奥行き共に、ピッチリとケースにハマります。

念の為、取り外した古いフィルター(モノタロウ製)と並べてみることに。

結果は…タテ・ヨコ・高さともに寸法同じ!

現物で比較!モノタロウVSエムリットフィルター

モノタロウのフィルターも安物にありがちなペラペラ感は全くありませんが、生地のボリュームではエムリットフィルターに軍配が挙がります。

なんでもメーカーによると、フィルターの繊維量が一般品の約2倍あるそうです。モノタロウと比べると、確かにプリーツがモコモコしており、厚みがダントツ。

繊維量が2倍なのに風量が変わらないって、ホントなのか?

最先端テクノロジーを結集した、風量測定装置でテスト。

エアコンフィルターはろ過性能だけではなく、通風性も大事な性能です。しっかり風も通さないとエアコンの効きが悪くなってしまう可能性があるからです。

一般的なフィルターの2倍の繊維量を誇りがら、風量も充分に確保しているというエムリットフィルター。

果たして、そんなことが実現可能なのか?にわかには信じがたいです。

そこで風量テストをしてみることに。比較するのは、元々車両に装着していたモノタロウ製の1年半使ったフィルターです。

風量の比較。
ファンの風量設定:最も弱い

モノタロウのフィルターに比べ、エムリット製は少しだけ風量が弱いようです。お互いに新品であれば、この差はもう少しハッキリ出たかも。

ちなみに私では体感出来ないほど微妙なレベルの差だったので、この程度の違いは大した問題にはならないでしょう。

※今回比較したのは純正フィルターではなかったので、純正同等の風量があるかについては確認できず。

プリーツ(ひだ)の数についても比較してみます。

デンソーのフィルターモノタロウのフィルターエムリットフィルター
323226
エアコンフィルターのプリーツの数について
(ホンダ・フリード用の場合)

他のフィルターに比べ、エムリットは約23%少ないという結果になりました。

フィルター自体に厚みがある分、通風性を確保する意図でプリーツを減らす設計にしているのだと思われます。

まとめ

激しく劣化している場合を除き、エアコンフィルターを換えても効果はほとんど体感できません。

フィルターで捕らえるゴミは、主にミクロの世界のものだからです。人間の目には見えません。

お店に依頼する場合は定番のフィルターに交換してくれるのでまず失敗はないはずですが、DIYだとまずは製品選びから始まります。

数ある製品の中からハズレを選ばないためには、

製品PR     

●検証データ   

●口コミ・レビュー

これらを手がかりに製品選びをするしかありません。特に値段の安さを追求するあまり、安物買いの銭失いになるのは避けたいところです。

その点、今回レビューしたエムリットフィルターは特に不満の無い製品に仕上がっています。

普通におすすめだと思います。

引用:エムリット