90年代、日本の自動車産業は最盛期を迎え、その中心に位置していたのがスポーツカーです。
この記事では、その中でも一際目立つ存在だったマツダRX-7(FD)について詳しく見ていきましょう。
RX-7とは
マツダRX-7は、1978年から2002年まで生産されたスポーツカーで、その全てのモデルでロータリーエンジンを搭載していました。
マツダRX-7(FD)
生産年 | 1992年 – 2002年 |
エンジン | 1.3L ツインターボ ロータリーエンジン (13B-REW) |
馬力 | 255馬力 |
トルク | 30.0 kg・m |
トランスミッション | 5速MT / 4速AT |
駆動方式 | FR (後輪駆動) |
0-60マイル/時加速 | 約5秒 |
車両重量 | 約1,300kg |
ロータリーエンジン
そして、その中でも最も進化したモデルが、1992年から2002年まで生産された3代目、通称FD型です。
ロータリーエンジンの特徴は、その軽さとコンパクトさ、そして高回転性能にあります。
FD型RX-7に搭載されていたのは、1.3Lのツインターボロータリーエンジン、13B-REWです。
このエンジンは、最高出力255馬力、最大トルク30.0 kg・mを発揮し、その軽快なレスポンスと高回転までしっかりと力を出す特性は、RX-7の魅力の一部を形成しています。
洗練されたデザイン
FD型RX-7のもう一つの特徴は、その流麗で美しいデザインです。
その低く横長のボディライン、流れるようなフェンダー、そして特徴的なポップアップヘッドライトは、当時のスポーツカーの中でも特に美しいとされています。
パフォーマンス
主な搭載機能
ロータリーエンジン | 一般的なピストンエンジンとは異なり、ロータリーエンジンは回転するローターによって動力を生成します。その結果、コンパクトで軽量ながら高回転と高出力を実現。 |
ツインターボ | 2つのターボチャージャーを用いて、広い回転域でパワーを提供します。これにより、低回転から高回転までパワフルな加速を実現。 |
フロントエンジン・リアドライブ (FR) レイアウト | エンジンを前に、駆動輪を後ろに配置したクラシックなスポーツカーのレイアウト。優れたハンドリングバランスを実現します。 |
ダブルウィッシュボーンサスペンション | フロントとリアにダブルウィッシュボーン式のサスペンションを装備。これにより、高速域でも安定したハンドリング性能を発揮します。 |
ポップアップヘッドライト | 90年代のスポーツカーに特徴的な、車体デザインと一体化したヘッドライト。 |
マツダRX-7(FD)は、これらのスペックと機能により、ユニークでエキサイティングなドライビング体験を提供します。
軽く、パワフルなロータリーエンジンと洗練されたボディデザインにより、FD型RX-7はその驚異的なパフォーマンスで知られています。
そのハンドリングは、ボディがコンパクトでエンジンが軽いため、特に素晴らしく、そのバランスの良さは高い評価を得ています。
また、軽量なボディとパワフルなエンジンの組み合わせにより、加速性能も優れています。
0-60マイル/時加速は約5秒と、現代のスポーツカーにも引けを取らない数値を記録しています。
しかし、その最大の魅力は、鋭く正確なコーナリング性能にあります。
これは車重のバランスと、コンパクトなロータリーエンジンのおかげで、高速コーナリングでも安定した操作性を発揮します。
RX-7の歴史
RX-7は初代から3代目まで、その全てにロータリーエンジンを搭載していますが、その中でも特に進化したのが3代目のFD型です。
1991年の東京モーターショーで初公開され、そのスタイリッシュなデザインと高性能なエンジンにより、大きな話題を呼びました。
しかし、厳しい排出ガス規制や経済状況の変化により、2002年に生産が終了しました。
それ以降、ロータリーエンジン搭載のスポーツカーはマツダから登場していませんが、その魅力は色褪せず、今でも世界中のカーエンスージアストから愛され続けています。
まとめ
マツダRX-7(FD)は、ロータリーエンジンの魅力を最大限に引き出したスポーツカーで、そのパフォーマンスとデザインは今でも多くの人々を惹きつけています。
90年代の日本車の魅力を存分に感じさせてくれる一台であり、その評価はこれからも高まり続けることでしょう。
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