今回は、カーエアコンの吹出口の掃除方法についてのお話です。
みなさんはエアコンの送風口って、どうやって掃除してますか?
- タオルやウェットティッシュをこよって(細く捻って)…
- アルコールを染み込ませた綿棒で…
わかります。それ、私もやってました。
でも、そのやり方って手間がかかる割にあまりキレイにならないですよね?
そこで私は考えました。
「それならいっそ、分解してしまえ!」
…ということで、インパネ周りの分解清掃をしてみることに。
結果は大成功。めちゃくちゃキレイになりました。
作業内容:エアコン送風口の分解・清掃
かかった費用:0円
所 要 時 間 :60分
作業した車:トヨタ・プリウス(ZVW30)
準備するもの
・ゴム手袋
・バケツ
・洗剤
・タオル
ほとんどの車のエアコン送風口は汚れている!そのワケとは?
「今まで一度も掃除したことが無い」という方は、機会があれば送風口をじっくり見てみてください。
おそらく、めちゃ汚いはずです。
下の画像は、私の車のものです。長年の汚れが蓄積しています。
いやぁ、キタナイですね。普段あまり手を掛けて掃除しない部分なので汚れが「ちりつも」状態に…。
そもそもエアコンの送風口って、とても掃除しにくい構造をしてます。
- 縦横に細かくルーバーのフィンが通っている
- それらが可動する造りになっている
フィンの隙間をぬってチマチマ拭くのはかなりのストレスです。
なにより癇に障るのは、そこまでやったとしても拭き残しはほぼ確実に発生するということです。
これはもう取り外して、水ぶっかけてやるしかありません!
まずは分解清掃に必要なものを準備する!
①ゴム手袋
ゴム手袋はインパネを外す時に使います。これがあると滑りにくいのでパーツを外すのがとても楽。
工具を使うよりも、力加減も調節しやすいです。パーツが外れる時の「あっ、イケそう!」って感覚も掴みやすいとおもいます。
今回の作業程度であれば内張剥がしを使わずともパーツの分解は可能でした。
②洗剤
外したパーツをつけ置き洗いするために使います。
食器用洗剤や住宅用洗剤など、自宅にあるものでOKです。
※樹脂に対して攻撃性のあるものや、高濃度での使用は避けて下さい。洗剤の注意書きを確認してから使うようにしましょう。
③バケツ
つけ置き洗い用のバケツです。こちらも家にあるもので大丈夫です。
取り外したパーツがバケツに入り切らない場合は、お風呂にお湯を貯めてつけ置きするという裏ワザもあります。
④タオル
タオルは取り外した部品を拭くためのものではありません。
送風口の内部(ダクトなど)が汚れていた時のために使います。
タオル以外にも『クイックルワイパー ハンディ』があれば準備しておいたほうが、掃除がしやすいです。
今回でわかった、インパネ外しのポイント!
まずはインターネットで情報収集
外し方が分からない素人が、いきなり外そうとするのは無謀です。
ゆえに、先人たちの歩んだ軌跡を知ることから始めましょう。
みんカラなどを活用し、自分と同じ車種のインパネ外しの手順を確認します。
場合によっては準備するものが増える可能性もありますので、その辺りも要チェック。
どうしても外れない時は、何か原因がある
簡単に外れそうでも、中々外れないことはよくあります。
その場合、まず疑うべきは「外す順番」です。
クルマの内装は、パーツ同士が複雑に絡み合う、複合体です。
外したいパーツの周辺のパーツを外してからでないと、絶対に外れなかったりもします。
どうしても外れないときは、周辺のパーツをよく観察してみましょう。
それでもだめなら、力を加える方向を変えてトライしてみてください。
アプローチを変えるだけで、意外と簡単に外れることがあります。
慎重かつ大胆に
内装パーツは樹脂で出来ており、壊れやすいツメで固定されています。
丁寧に取り扱いましょう。
ただし、弱い力でいつまでも頑張っても外れないときだってあります。
外し方は間違っていないと思ったら、自分を信じてガッツリいっちゃう勇気も同じ位必要だったりします。
30プリウスの作業手順
助手席側の分解方法
上の写真から分かるように、送風口が上下に2つあります。
外す順番は、①→②となります。
Step1 上(①)の送風口を取り外す
最初に外すのは、上の送風口です。
ゴム手袋を着用し、手前(座席)側に向かって水平に、送風口を引っこ抜きます。
送風ダクトも汚れているようであれば、この機会に掃除してあげましょう!
Step2 下(②)の送風口を取り外す
続いて下側の吹出口を外します。
こちらも上側と同じく、手前側に水平に引っこ抜きます。
運転席側の分解方法
運転席側にも吹出口は二つあるのですが、パネル自体は1個だけです。
ただし、吹出口の下側にある、サイドミラー調整ボタンが格納されているパネルを外さなければ、吹出口も外れません。
なので外す順番は、①→②の順番となります。
Step1 下側(①)のパネルを取り外す
まずは、吹出口の下側にあるパネルを外します。
外すといっても、パネル上部(吹出口と接している部分)だけ外すというか、浮かせるだけでOKです。
パネルの縁(オレンジ色で囲った部分)を手で持ち、パネル上部のみを外すように、手前(座席)側に起こします。
このパネルはすぐに外れます。あまり力は要りません。
外した後の写真は撮り忘れました。
Step2 送風口(②)を取り外す
次に吹出口です。助手席側と同じように、引っこ抜きます。
こちらも写真撮り忘れました…。
分解したパーツを洗浄・乾燥させる
吹出口を分解したら、洗浄作業に移ります。
まずは、バケツにパーツが浸かる位のぬるま湯を張りましょう。
お湯に洗剤を入れ、洗浄液を作ります。私の場合は、酸素系の漂白剤を入れました。
そして、パーツをお湯の中に沈めます。ブクブク…
あとは2時間位浸け置きます。パネルを外してもエアコンは使用可能なので、クルマを使う用事があっても大丈夫です。
※風向は変えられません。
すすぎ&乾燥する
浸け置きが完了したら、水道水でよくすすぎます。
洗浄液が残っているとベタついたり、樹脂を変質させる恐れがあります。
その後、よく乾燥させます。水分が残っていると、その部分にホコリが付く可能性があるためです。
樹脂は紫外線に弱いので、日陰に置いて乾燥させましょう。
※すすいだあと、思いっきり振ると水分はほとんど飛びます。
パーツを戻す
キレイになったパーツを、インパネに戻しましょう。
手順は、分解した時の逆の工程を踏めば問題無し。
作業完了!
作業前との比較検証
何ということでしょう。あんなに汚かった吹出口が…
めちゃくちゃキレイになりました!
最後に
繰り返しになりますが、これらのパーツの外し方は車種によって異なります。
自分の愛車のインパネの外し方についてはネットで情報を集めてみてください。
よく「わからなければディーラーに問い合わせ」なんてことが言われますが、なんとなく聞きづらいのは私だけでは無いはず。
とりあえずはウェブ上の情報をあたってみてください。応援してます!
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