本当に良い製品なのか?購入して、実際に試してみる。
エムリットフィルターの機能性や素材はしっかりしてそうです。価格も文句なしに安い。
しかし、不安が1つだけ残ります。それは、実際の製品の「品質」です。
フィルターケースの中にきっちり収まらなれば、空いた隙間から汚れ等がすり抜けてしまいます。
これでは、いくら素材が優秀だとしても効果半減です。
デンソーなどの純正指定品を製造するメーカー並の品質があるのか?それは実際に試してしてみなければわからないところ。
ということで、エムリットフィルターを購入して使ってみることにします。
購入した製品をチェックする
他のメーカーでよく見る紙箱ではなく、ファスナー付きの袋パッケージです。
このパッケージは、取り外した古いエアコンフィルター入れに使えます。
屋外で収納しておけば、ゴミとして室内に持ち込む際ホコリなどの飛散を防いでくれます。
中身はこんな感じです。
エアコンフィルターのほか、
●台紙(裏面に取扱説明&交換方法あり)
●取付日を記載するためのシール
が入っています。
プリーツ(ひだ)部分が、全体的にウネウネと曲がりくねっているのがお分かりでしょうか?
最初は「パッケージが袋だから配送時に潰れちゃったかな?」と思ってましたが、メーカーサイトにある画像でも同様に曲がっているので仕様のようです。
フィルターの両端についても、たわんでいます。
プリーツ部分だけ見ると「これ大丈夫?」と不安になりますが、一方で側面の造りはとても凝っています。
フィルター側面はクラレイ製『アーネストン』というエラストマー樹脂でつくられています。ゴムとプラスチックを合わせたような質感の素材です。
側面部分を強度を持たせることで、フィルターにガッチリ感があります。
ちなみに、エラストマーの射出成形で製造されたエアコンフィルターは、エムリットフィルターが世界初とのこと。
フィッティングを検証する
懸念したフィッティングについては、全然問題なし。横幅・奥行き共に、ピッチリとケースに収まります。
念の為、取り外した古いフィルター(モノタロウ製)と並べてみることに。
結果は…タテ・ヨコ・高さともに寸法同じ!
現物で比較!モノタロウVSエムリットフィルター
モノタロウのフィルターも安物にありがちなペラペラ感は全くありません。
ですが、「一般品の約2倍の繊維量」をウリにするエムリットフィルターの方が明らかに生地にボリューム感があります。
繊維量が2倍なのに風量が変わらないって、ホントなのか?
エアコンフィルターはろ過性能だけではなく、通風性も大事な性能です。
しっかり風も通さないとエアコンの効きが悪くなってしまう可能性があるからです。
一般的なフィルターの2倍の繊維量を誇りがら、風量も充分に確保しているというエムリットフィルター。
果たして、そんなことが実現可能なのか?
そこで風量テストをしてみました。
比較するのは、元々車両に装着していたモノタロウ製の1年半使ったフィルターです。
モノタロウのフィルターに比べ、エムリット製は少しだけ風量が弱いようです。
お互いに新品であれば、この差はもう少しハッキリ出たかも。
ちなみに私では体感出来ないほど微妙なレベルの差だったので、この程度の違いは大した問題にはならないでしょう。
※今回比較したのは純正フィルターではなかったので、純正同等の風量があるかについては確認できず。
プリーツ(ひだ)の数についても比較してみます。
デンソー | モノタロウ | エムリット |
32 | 32 | 26 |
他のフィルターに比べ、エムリットは約23%少ないという結果になりました。
フィルター自体に厚みがある分、通風性を確保する意図でプリーツを減らす設計にしているのだと思われます。
まとめ
激しく劣化している場合を除き、エアコンフィルターを換えても効果はほとんど体感できません。
フィルターで捕らえるゴミは、主にミクロの世界のものだからです。人間の目には見えません。
お店に依頼する場合は定番のフィルターに交換してくれるのでまず失敗はないはずですが、DIYだとまずは製品選びから始まります。
数ある製品の中からハズレを選ばないためには、
●製品PR
●検証データ
●口コミ・レビュー
これらを手がかりに製品選びをするしかありません。特に値段の安さを追求するあまり、安物買いの銭失いになるのは避けたいところです。
その点、今回レビューしたエムリットフィルターは特に不満の無い製品に仕上がっています。
エアクリーナーのフィルター交換はあくまで、「不調になる前の予防整備」と捉えておきましょう。
コメント