この記事は「カーエアコンが冷えない」といった症状を改善すべく、私が自ら修理に挑んだ全記録です。
修理といっても、所詮は素人。例えるなら、いきなり「ブレイクダンス踊ってみろ」と言われた時と同じ気持ちです。
よって、私のチャレンジは道具さえあれば誰にでも出来るような内容ばかりです。
冷えないカーエアコンは、自分で直せるものなのでしょうか?
それとも、プロの整備士に任せた方が良いのでしょうか?
それでは本編スタートです。
買ったばかりなのに車のエアコンが効かない!
最近、マイカーのエアコンが涼しくないです。
冷房能力が外気温と日差しに完全に負けています。
悲しいことに、マイカー(中古)は乗り換えてからまだ1年未満…。この世に神がいないことが証明されました。
「効いて当たり前」の環境に慣れてしまっているので、もはや暑さに耐えることができません。
初めの頃は「外気温がそこまで高くないから、まぁこんなもんか…」なんて自分に言い聞かせてましたが、毎回続くといよいよアホでも気が付きます。
「あれ、もしかしてエアコン壊れてる…?」
すぐ頭に浮かんだのは修理に掛かるお金のことでした。
エアコン不調でよくある原因と、修理費の目安について
ネットで調べてみたところエアコンが効かない場合、原因がいくつか考えられるようです。
よくある原因 | 修理費用の相場 |
エアコンガスが足りない | 3,000〜5,000円 |
エアコンガスが漏れている | 20,000〜30,000円 |
ファンモーターの故障 | 20,000〜30,000円 |
コンプレッサーの故障 | 50,000〜100,000円 |
ざっくりした相場はこんな感じでした。
ここで注目してほしいのが、修理費用にかなりの開きがあることです。
[コンプレッサーの故障]と[エアコンガス不足]を比較すると約10倍、修理費用に差があることがわかります。
具体的な症状について把握する
ではマイカーのエアコンが不調な原因は何なのか?
素人なりに分析してみることにしました。
分析前に必要なのが、症状の把握です。
運転している時や停車中に、エアコンを操作してみて具体的な症状を探ってみました。
結果は以下のとおりです。
判断材料① 風が冷たくない
一応、冷風らしきものは吹出口から送られてきます。ホントに申しわけ程度ですが…。
「この設定温度だったら、この位の冷房がくるな」という予想を裏切るショボさです。
ただし全然効かないかというとそうでもなく、一応は冷房は効いている様子。設定温度を24℃、23℃、22℃…と下げていくと、微妙にではありますが徐々に冷たい風になっていきます。
判断材料② 送風はされる
冷風こそ出ませんが、送風機能に問題は無いようで、風量MAXに設定すると風をバンバン送ってくれます。
この送風を顔に直撃させることで、なんとか暑さをしのいでいる状況です。
判断材料③ 温風は出る
気温の低い時期に乗っていた時には温風はしっかり出ており、同乗者からも不満は出なかったと記憶しています。
現に設定温度を上げてみたところ、やはり温風は出ます。
どうやら冷房のみ効かないという状態のようです。
判断材料④ 時々、息を吹き返す
一般的な車のキンキン度合いを100とすると、私の車は毎回20くらいのパワーしか出ないのですが、時々50くらいまで復活することがあります。
車に乗っていて5回に1〜2回位の頻度起こるのですが、どのような条件で発生するかまでは掴めませんでした。
【私の予想】コンプレッサーが原因
以上①〜④の判断材料をもとに、不調の原因を分析してみることにします。
ファンモーターの故障だと風自体が出ないか弱いかのどちらかだと思われるので、ファンモーターが原因では無さそう。
エアコンガスが漏れているという線も薄いと思われます。ガスが漏れ続けていた場合、調子は悪くなる一方なはずなので好不調の波があることと矛盾するからです。
同様の理由から、エアコンガスが足りていないというのも何か違う気がします。
そうなると消去法で、コンプレッサーの故障の可能性が残ります。
よりによって、一番高いやつじゃないですか〜!
修理費用は5〜10万円ほどと、上記の修理例の中で最も高額になります。
コンプレッサーの故障が原因だとすると、部品交換ではなく「コンプレッサー本体ごと交換」するケースが多いと聞きます。
自分で交換できれば費用は抑えられますが、はっきり言って自信ゼロです。というか、壊しそうな予感しかしません。
はたして、コンプレッサーは壊れているのか?
ここで疑問が生まれます。
先にも述べたように、エアコンの効きは良い時・悪い時の波があります。
コンプレッサーが壊れていたら、ずっと調子は悪いままのはず。
コンプレッサーの不調について、さらに調べてみることにしました。
コンプレッサーのオイル不足でも、エアコンの効きは悪くなる
インターネットで調べた結果、「コンプレッサーオイル」が不足している可能性があることがわかりました。
エアコンのコンプレッサーにはオイル(潤滑油)が使われています。
このコンプレッサーオイルは、年数が経つと徐々に減っていくそうです。
素人の感覚だと「そんなバカな。密閉構造じゃないんすか!?」と言いたくなりますが、エアコンオイルの抜けはどうしても避けられないものだということです。
なので、メンテナンスとして減った分のオイルの補充が定期的に必要となります。
作業①コンプレッサーオイルを補充してみる
上記のとおり、私の予想では「エアコンオイルの不足」が原因であると判断しました。
ここまで来たら、オイル補充の作業自体も自分でやってみることにしました。
もちろんエアコンオイルの補充なんてしたことが無いので、ネットで色々調べてから挑戦しました。
【作業に必要なもの】
- エアコンオイル
- ガスチャージホース
- 手袋&ゴーグル
作業中に勢いよく冷媒が飛んできたり、オイルが飛散する危険があるため、手袋とゴーグルを装着するようにしましょう。
※冷媒は低温になるので素手で触らないようにしてください。
WAKO’S(ワコーズ) パワーエアコンプラスを施工してみる
どうせ使うなら最高峰のオイルを入れてみましょう。
それがこちら、ワコーズの「パワーエアコンプラス」です。
エアコン添加剤というジャンルにおける定番中の定番アイテムです。
色合い的にエナジードリンクをイメージしてしまいますが、実物はその1/4位のサイズです。中身入ってんのかってくらいに軽いです。
値段も安くはないので少し悩みましたが、以前からこの製品を試してみたかったのでいい機会です。
作業中に問題発生…
添加剤を車に注入する作業自体は問題なく完了。
しかし作業が終わり、ガスチャージホースの圧力ゲージ(目盛り)を確認してみると…
青ゾーンが適正範囲なのですが、針が示しているのはそれよりも少し低い位置です。
つまり、エアコンガスが足りていない可能性が急浮上しました!
パワーエアコンプラス施工結果について
結論から言うと「微妙」でした。
施工してすぐ、アイドリング状態の車に乗り込んだのですが違いがよく分かりません。車内は暑いままです。
「気持ち、少し涼しいかな」という気はするのですが、効果があるといったらウソになるレベルです。
やはり、エアコンガスが足りないのでしょうか?
パワーエアコンプラス代の3,700円をドブに捨てた気持ちになり、そのまま逃避行のドライブに出かけることにしました。
すると、走り出してすぐ不思議なことが起こりました。
送風口から出る風が冷たいのです!
「さては添加剤がコンプレッサーまで回ったんだな。よかった、よかった。」
安心していると、また不思議な事が起こりました。
送風口から出る風がぬるくなったのです!!
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