カタチとサイズを決める
まずは玄関ドアに貼るパネルの形状と寸法を決めます。
ドアにはハンドルや鍵のシリンダーなど、色んな部品が付いています。
玄関ドアだと、覗き穴やドアポストなんかもあります。
パネルの形状は、これらの付属品を避けるようにしなければなりません。
上の画像の白枠で囲った部分はそれぞれ、「ドアクローザー(上部)」「ドアストッパー(下部)」です。
この枠で囲った部分にはパネルを貼らないことにしました。
なぜか?
ドアクローザーには油圧で可動する部分(アーム)があります。これを避けるようにパネルを切り抜く作業が面倒だったからです。
ドアの形にピッタリのものを作ろうとすると切り出し作業が大変になりますし、貼り付け作業も難易度が上がります。
ドアストッパーはマグネットで固定するタイプなので、ストッパーの形に合わせてピッタリと切り抜いてしまうと、後々にストッパー位置が変更出来なくなってしまいます。
また、プラダンは強い素材ではないため、力が加わると白く変色してしまいます。
ドア下部は靴が当たりやすいため、すぐボロボロになりそうだと感じたので「貼らない」という選択をしました。
断熱効果を高めるにはもちろん全面貼り付けたほうが良いですし、見た目もキレイに仕上がると思います。このあたりは各人の考え方次第かとおもいます。
そんなこんなで、パネルの形が決定!
私の場合は、下の画像のようなパネル形状にすることにしました。
寸法については、パネルの切り出し&貼り付け作業が楽チンになるように、内枠よりも少しだけ小さいサイズにすることに。
内寸ピッタリに切り出すと、貼り付け作業が難しくなるだけではなく、パネルカットに高い精度が求められます。ドアの開閉時に干渉する箇所が発生する可能性も出てきます。
私が製作するパネルの外形寸法は[幅800㎜×高さ1500㎜]に決定です。
※幅・高さともに-5㎜小さい寸法
まずはパネルを切り出し、ドア付属品部分を切り抜くための切り欠きは、実際にパネルをドアに当てて位置決めすることにしました。
(所要時間:10分程度)
パネルを切り出す
ホームセンターからプラダンを買ってきて、先ほど決めたサイズに切り出します。
私が購入したのは幅900×高さ1800mmの「養生用プラダン」です。主に引っ越し作業で使われるものです。
価格は198円とかなり安価で購入できました。
まずはマーキングから
切り出したい形(今回は800×1500㎜)に合わせて、まずはペンで線を引いていきます。
使う道具は[巻き尺・定規・ペン]の3つです。
①巻き尺とペンで30㎝間隔に点を書いていく
②定規とペンで点と点を繋いでいく。
こんな感じでマーキングしていきます。
(所要時間:10分程度)
マーキングに合わせてカットしていく
マーキングが完了したら、定規を当てながらカッターでカットしていきます。
「マーキングしてあるのでフリーハンドでも良いのでは?」と思うかもしれませんが、プラダンは縦方向に無数の線が走っています。
実際やってみるとわかるのですが、フリーハンドだとカッターの刃がこの縦筋に吸い寄せられていくので仕上がりがガタガタになります。
少し面倒でも、ここは定規を当てながらカットしていきます。
(所要時間:10分程度)
ホームセンターでは、購入した材料を希望するサイズにカットしてくれるサービスを行っています。
このサービスを利用すればマーキングとカット作業が省略できるため、かなりの時間短縮になります。
有料の場合が多いですが、長方形に切り出すのは2カット以内で済むので、どの店舗でお願いしても100円前後かと思います。
私もやってもらえば良かったとちょっぴり後悔しています…。
※材料や形状により、断られる可能性もあり。
干渉する部分を切り欠く
カットが完了したら、ドア付属品に干渉する部分の確認です。
切り出したパネルを実際にドアに当ててみます。このときチェックするポイントは以下のとおりとなります。
- カットしたパネルはドアにキチンと収まるか?
- 外せる付属品はないか?
- 切り取るのか?くり抜くのか?
1に関しては言わずもがな。この時点で枠内に収まらなかったり、キツキツだったりする場合は再度、一回り小さくパネルをカットします。
2についてですが、外せるものは外してパネルを張り付けたほうがラクです。外すのが大変な場合は、無理して外す必要はありません。
3つ目のポイントが少し悩みどころになります。くり抜いた方が見た目は良いのですが難易度が上がります。切り取りは比較的楽ですが見た目はあまりよくないです。直線にカットするか、曲線にカットするかでも難易度は変わってきます。私の場合は見栄えよりも[簡単さ]をとりました。
完成後のパネルがこちら!
ドア付属品部分を切り取ったパネルが以下になります。
(この工程の所要時間:25分)
見栄えを良くするため、ペイントする
切り出したパネルをドアに仮置きしてみましたが、どうにも見た目がイマイチです。
なんとなく無骨な印象になってしまいます。
そこでパネルに色を塗ることにしました。
今回製作する断熱パネルは気に入らなかったらすぐ剥がしてしまおうと思っているので、なるべくコストを掛けたくありません。
ペイントするか、リメイクシートを貼るかで迷った末、ペイントに決めました。
シートだと貼るのを失敗してしまうと再使用不可です。シワが入らないように貼るのは難しそうです。
ダイソーで良さげな水性塗料を見つけられたことも、塗装に決めた理由です。
1500×700mmのパネル全体を塗るのに、80ml入りのボトル2個を使いました。
ペイント用のローラー(コロコロ)も買ってみましたが、すごく塗りやすかったです。これもダイソーで売られていたものです。
ハケも併せて購入したのですが、そちらを使わなくてもバッチリ塗ることが出来ました。
1回目の塗装完了したものが、下の画像です。
1回だけの塗装ではまだ所々薄い箇所がありますので、塗料が乾いたら重ね塗りをします。
重ね塗り完了の様子↓
乾くとマットな感じで発色も良いです。ムラが出来ていますが、このムラが塗り壁風で良い味を出しています。
無事にペイント成功…と言いたいところですが、間違えて裏面に塗装してしまいました(笑)ツメが甘さが出てしまいましたね。
けど、間違えて裏面に塗ったことでメリットも有りました。プラダンは塗料の定着性があまりよろしく無いようで、強く触ると塗装が割れてしまいます。ドアは手が触れてナンボなので、表面に塗装するとペイントが剥がれ落ちてしまう可能性もあります。
その点、裏面に塗装すれば直接塗装面に触ることは無いので心配ありません。ただドアに剥がれた塗料がくっついて汚れないかが心配ではあります。多分大丈夫だとは思いますが、問題が発生したら追加報告させて頂きます。
「別に塗らなくてもいい」ということであれば、この作業も省略可能です。大幅に時間短縮出来ます。
(この工程の作業時間:60分くらい)
パネルをドアに貼り付ける
パネルに色を塗ったら、いよいよ貼り付け作業です。
貼り付けには両面テープを使います。剥がすときにノリ残りするのが嫌だったので”剥がせる”タイプの両面テープを使いました。
ドアとパネルの間に隙間が多いと、ドア表面と室内の温度差で結露が発生する可能性があります。テープはパネルの全周とくり抜いた部分を囲うように、なるべく隙間なく貼っていくようにしました。
仕上がりはこんな感じです↓
隙間なくと言いながら、隙間ありますね…。
両面テープの剥離紙を剥がして、位置をよく確認しながら貼り付けていきます。
やはりプラダンと塗料の相性が良くはないようで、両面テープを剥がしてみたところ塗料がテープに持っていかれちゃいました。塗料じゃなくてシート貼りの方が良かったかも。
↑貼付け後がこんな感じです。
ペイントした分いくらかマシですが、妙な違和感があります。4文字で表現しようとすると「微ダサイ」が当てはまるでしょうか。
特にドアハンドルとシリンダー部分をくり抜かずに大きく切り欠きした部分のクオリティが低いです。手抜き工事は見た目に表れますね。
家族はあんまり気にならないようですが、製作者としては結構な時間を掛けただけに仕上がりを期待していた分ちょっとガッカリな出来栄えでした。
とはいえ、梱包用のプチプチ的な断熱シートを貼り付けるよりはイケてると思います。しっかり断熱もしてくれています。
(所要時間:15分くらい)
微妙・・・あ、そうだ!
このまま終わる訳には行かない!
そう決意した私は、この断熱パネルをカスタマイズしてやることにしました。
それがコチラ↓
ウォールステッカーでデコる、という作戦です。
ステッカーの方に注意を向けて、パネルのあらを気にさせないようにしました。センスが無いのはご愛嬌。
とにかくステッカーの可愛らしさで誤魔化しましょう。見ようによってはオシャレ度もましたきがしませんか?
(所要時間:10分くらい)
あとがき
ステッカーを貼るというアイデアを思いついた時に、もう一つのナイスアイデアも浮かびました。このパネルを「子どものシール貼れるエリア」にしてしまうというものです。
子どもって奴はシールが大好きです。シールを持っているとどこかに貼りたくなるもんです。余計な所に貼られてお困りの親御さんも多いのではないでしょうか?
その点、この断熱パネルにシールを貼られても痛くも痒くもありません。要らなくなったらパネルを捨てるだけです。プラダンで出来ているので、捨てるのも折りたたんでゴミ袋にポイッとするだけです。
子どものシール貼りたい欲求も満たす事ができる低コストの断熱パネルって中々いいアイデアだなぁ〜、と自画自賛しながら今回はお別れしたいと思います。
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