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【最後の大穴モデル】安くて使いやすい中古ミニバンを探しているなら「マツダ・ビアンテ」を要チェック!

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出典:マツダ公式PV

見た目は…個性的。そう、多くの人が『ちょっと変わってるね』と微笑むマツダ・ビアンテ。

でも、その外見だけで判断するのはちょっと早計かもしれません。なぜならビアンテには、他のミニバンとは一味違う魅力が秘められているからです。

今回は、中古市場における背高ミニバン最後の大穴モデルともいえる、「マツダ・ビアンテ」について解説していきます。

  • ビアンテの特徴
  • 良い点・悪い点
  • ライバル車との比較
  • ベストな中古車の選び方

これらについて、実際にビアンテを所有する筆者が、ユーザー目線でガッチリまとめた【決定版】といえる内容となっています。

その明らかにお得な価格、そして室内のゆったりとした空間、さらにはあのマツダならではの乗り心地。一度知れば、あなたもビアンテが気になってしまうハズ。

中古のミニバンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください!

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目次

マツダ・ビアンテってどんな車?まずは基本情報からチェック!

マツダ・ビアンテ(Mazda Biante)は、かつてマツダが製造・販売していた8人乗りのミニバンです。

  • トヨタ・ノア&ヴォクシー
  • 日産・セレナ
  • ホンダ・ステップワゴン

これらのモデルと比べるとビアンテの知名度は高くないため、まずはビアンテの基本的な情報やスペックから解説していきます。

名前の由来について

「ビアンテ(BIANTE)」というモデル名は、英語の「Ambient(アンビエント)」からインスパイアされたもので、[周囲]や[環境]といった意味があります。

マツダはこの名前を選び、ビアンテが「乗る人の生活の中で、楽しくて快適な存在として輝く」べく開発されました。

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出典:マツダ公式PV

開発コンセプト

『ビアンテ』の開発コンセプトは「見て、乗って、夢が拡がるZoom-Zoom Tall(ズームズームトール)」です。

その外見から実際のドライブ体験まで、一歩先を行く楽しさと驚きを提供することを意味しています。

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出典:マツダ公式PV

カテゴリー・クラスについて

ビアンテの位置するカテゴリーは、「ハイト系ミニバン」に位置します。1BOX(ワンボックス)とも呼ばれる、最も一般的なフォルムのミニバンです。

クラスは「ミドルクラス」に分類されます。シエンタやフリードよりも大きく、アルファードやエルグランドよりも小さいクラスです。

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出典:マツダ公式サイト

ボディサイズについて

ビアンテのボディサイズは、3ナンバーサイズに分類されます。ライバル車が5ナンバーサイズに収まるなか、やや大柄なボディといえます。

室内空間は、クラストップの広さを確保しています。3列目のシートでも大人が窮屈に感じないゆとりがあります。

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出典:マツダ公式サイト

[マツダ・ビアンテの主要諸元]

全長4,715mm
全幅1,770mm
全高1,835mm(FF)
1,855mm(4WD)
ホイールベース2,850mm
トレッド前1,530mm
トレッド後1,515mm
最低地上高150mm
重量1,640kg〜1,790kg

販売期間とマイナーチェンジについて

ビアンテの販売期間は、2008年から2018年までの約10年間です。

マイナーチェンジは2013年に行われ、エンジン&トランスミッションの刷新をはじめとした、大幅な仕様変更が行われています。

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2012年の一部改良から、2種類の
スタイルが選べるようになりました
出典:マツダ公式サイト

なお、2018年に生産終了したため、ビアンテは現在新車で購入することはできません。現時点では後継車も存在しません。

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新車時の車両価格について

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デビュー当時のプライスゾーンについて
出典:マツダ公式PV

ビアンテの新車時価格は、約10年の販売期間において何度か変更されていますが、これら全てをまとめると219〜291万円となります。

[ac-box01 title=”●車両価格の推移について”]
ビアンテの新車時の車両価格は、販売時期により若干異なります。

・2008年7月発売時…約219~265万円

・2013年5月マイナーチェンジ時…約227~282万円

・2014年4月価格見直し時…約234~291万円

デビュー以降徐々に価格が上昇していますが、それに伴い各種装備も充実しているため、実質的な値下げともいえます。
[/ac-box01]

参考に、当時の競合車の価格帯についても触れておきましょう。

[ac-box01 title=”●当時のノア&ヴォクシーの価格について”]同時期に販売されていた、ノア&ヴォクシーの価格帯は199〜330万円です。

●2代目・70系(2007〜2013年)…約199〜318万円
●3代目・80系(2014〜2020年)…約218〜330万円[/ac-box01]

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出典:トヨタ公式サイト

[ac-box01 title=”●当時のセレナの価格について”]同時期に販売されていた、セレナの価格帯は216〜382万円です。

●3代目・C26系(2010〜2015年)…約216〜353万円
●4代目・C27系(2016〜2021年)…約243〜382万円[/ac-box01]

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出典:日産公式サイト

[ac-box01 title=”●当時のステップワゴンの価格について”]同時期に販売されていた、ステップワゴンの価格帯は208〜409万円です。

●4代目・RK系(2009〜2014年)…約208〜358万円
●5代目・RP系(2015〜2020年)…約228〜409万円[/ac-box01]

honda-stepwgn-4th-gen-vs-5th-gen

出典:ホンダ公式サイト

これらライバルとビアンテの価格を比較してみると、以下のようになります。

-同時期のライバル車との価格比較-

ノア&ヴォクシー約199~330万円
セレナ約216~382万円
ステップワゴン約208~409万円
ビアンテ約219〜291万円

最低価格でみるとほぼ横並びですが、最高価格でみるとビアンテが4車種中で最も安いです

これは同クラスのライバルと異なり、

  • ハイブリッドモデルを持たない
  • 先進安全装備を搭載していない

ことが要因として挙げられます。

またビアンテは販売不振だったため、値引き幅も大きく、実際の乗り出し価格はさらに割安感がありました。

中古ミニバンとして優秀!ビアンテのおすすめポイントは?

ここからは、中古ミニバンを検討している人に向けて、「ビアンテのおすすめポイント」を紹介していきます。

  • 価格・コスパ
  • 居住性・利便性
  • 快適性・走行性能

これら各方面から、中古モデルとしてのビアンテの魅力を紐解いていきます。

【価格・コスパ】値落ちしにくい人気ジャンルながら、車両価格が明らかに安い

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出典:マツダ公式サイト

ミニバンは、日本国内において人気がとても高いジャンルです。

特にファミリー層においては圧倒的な支持を得ています。

そのため、中古市場において車両価格の下落率が低いという特徴があります。

同クラスの他社ミニバンには、

  • トヨタ・ノア&ヴォクシー
  • 日産・セレナ
  • ホンダ・ステップワゴン

などがありますが、これらはどれも人気モデルなので、旧型モデルでも高値を維持しています。

しかし、ビアンテは同じカテゴリーに属していながら、これらのモデルよりもだいぶ安く売られています。

例として、人気モデルである「トヨタ・ヴォクシー」と比較してみましょう。


大手中古車サイト『カーセンサー』の在庫の中から、条件の近いクルマをピックアップしてみました。

30万台の中古車物件を掲載『カーセンサーnet』

[トヨタ・ヴォクシー(4代目)]

  • 年式:平成26年(2014年)
  • グレード:2.0 ZS
  • ボディカラー:ブラック
  • 走行距離:8.9万キロ
  • 修復歴:なし
  • 車検残:なし
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出典;トヨタ公式サイト

装備一覧

キーレス&スマートキー両側電動スライドドア
アイドリングストップETC
純正ナビ&バックモニター後席モニター
LEDヘッドライト純正アルミホイール(16インチ)
横滑り防止装置盗難防止装置

車両価格(税込):136.0 万円

支払総額(税込):149.2万円

[ac-box01 title=”●この中古車についての解説”]
先代ヴォクシーがデビューした平成26年式・上級グレード「2.0 ZS」の中古車両です。

「追従式クルーズコントロール」などの先進安全装備はありませんが、スマートキーや両側電動スライドドアなどの便利装備は一通り装着されています。

また後席モニターも装備されており、2〜3列目でも快適に映像を楽しむことができます。
[/ac-box01]

走行距離は8.9万kmとそこそこ走っていますが、それでも車両価格は136万円もします。さすが人気モデルです。

続いて、このヴォクシーとなるべく条件の近いビアンテを探してみます。

年式・ボディカラーが同じで、似たような装備・走行距離のものを探してみたところ、以下のような車両が見つかりました。

[マツダ・ビアンテ]

  • 年式:平成26(2014)年
  • グレード:2.0 グランツ スカイアクティブ
  • ボディカラー:ブラック
  • 走行距離:8.0万キロ
  • 修復歴:なし
  • 車検残:なし
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出典:マツダ公式サイト

装備一覧

キーレス&スマートキー両側電動スライドドア
アイドリングストップETC
純正ナビ&バックモニター後席モニター
ディスチャージライト(HID)純正アルミホイール(17インチ)
横滑り防止装置盗難防止装置

車両価格(税込):74.8 万円

支払総額(税込):93.2 万円

[ac-box01 title=”●この中古車についての解説”]
先ほどのヴォクシーが上級グレードだったのに対し、こちらは「2.0 グランツ スカイアクティブ」という中間グレードです。グランツは内外装がカスタマイズされた特別モデルです。

中間グレードとはいえ、上で見たヴォクシーとほぼ同等の装備が備わっています。ただし、ヴォクシーのヘッドライトがLEDなのに対し、ビアンテはHIDと少し古さが感じられます。

ヴォクシーの8.9万kmに対し、このビアンテは8万kmと走行距離は少ないです。[/ac-box01]


この2台の車両価格を比べてみると…

  • ヴォクシー…136万円
  • ビアンテ……74.8万円

なんと、ビアンテの方が61万2000円も安いです。

これは一例ですが、他の条件で探してみても、ビアンテは同クラスの競合車と比較して明らかに値段設定が割安です。

何か、問題のあるモデルなのでは…?

いやいや、重大な欠陥やトラブルが起きやすいといった話は特に聞きません。

ビアンテが他のモデルにくらべて安い理由は、単純に「不人気」だからです。

いくらミニバンが売れ筋ジャンルだからといって、人気の無い車に高価なプライスタグを付けても売れないのです。

逆に、安く買えるミニバンを探している人には、願ってもないモデルだと思います。

ボディカラーや装備にこだわりが無い人なら、さらにリーズナブルな激安車両と巡り会えるはずです。

このように、ビアンテは他のミニバンに比べてかなり割安であるため、購入費用を抑えたい人には検討する価値アリです。

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【居住性・利便性】他社ミニバンよりも優れる室内空間と、遜色ない使い勝手

室内空間はクラス「最広」で、マツダ独自のシートアレンジが便利!

当時のライバル車は、どのモデルも基本的には5ナンバーサイズでした。なかには3ナンバーの特別仕様もありましたが、室内の広さはノーマルと一緒です。

対してビアンテは、3ナンバーボディである「初代アクセラ」のプラットフォームをベースとしており、基本骨格から3ナンバーサイズです。

全幅は1,770mmとライバルよりも75mm大きく、室内幅も1545mmとクラス最大です。

[Mクラスミニバンのボディサイズ比較]

車種全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ノア&ヴォクシー
2代目・70系
4,6951,6951,825
セレナ
3代目・C26系
4,7101,6951,830
ステップワゴン
4代目・RK系
4,6901,6951,840
ビアンテ4,7151,7701,835

[Mクラスミニバンの室内空間の比較]

車種室内長
(mm)
室内幅
(mm)
室内高
(mm)
ノア&ヴォクシー
2代目・70系
2,9351,5101,280
セレナ
3代目・C26系
2,8601,5201,270
ステップワゴン
4代目・RK系
2,9401,5201,285
ビアンテ2,9301,5451,280
mazda-biante-interior-black
出典:マツダ公式サイト

ビアンテではこの室内幅を上手く使った「カラクリシート」という独自のシートアレンジ機構を採用しています。

同社の先発ミニバンである「MPV」や「プレマシー」にも同じ名称のものが採用されていますが、2列目シートが横方向にスライドするのはビアンテだけです。

このスライド機構により、セカンドシートをキャプテンシートベンチシートの2WAYで使うことができます。

左右シートを切り離せば、車内で3列目へのウォークスルーが可能になります。

逆に左右のセカンドシートをくっつければ「リビングモード」という超ロングスライドも可能です。2列目の足元スペース長863mmという、ミニバン界トップクラスの広大な空間を確保することができます。

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リムジンのようにゆったり座れるほか
画像のような使い方も可能
出典:マツダ公式サイト

サードシートの格納方式については、他社ミニバンが「跳ね上げ式」や「床下収納式」を採用するのに対して、ビアンテではチップアップ式を採用しています。

この方式はシートクッションを厚く設計できるため、他の車種と比べて3列目の座り心地に優れるという利点があります。

そのぶん最大荷室長は劣りますが、2・3列目格納時で最大1072mmものスペースを確保できます。同クラスのライバルでも1200mm前後なので、使い勝手はほとんど変わらないといっていいでしょう。

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2〜3列目をフルフラットにすれば
1200mmを超える荷物も積載可能。
出典:マツダ公式サイト

またライバル同様、「シアターレイアウト」も採用しているので、どの席に座っても開放感を感じることができます。

[qa-box01 title=”シアターレイアウトとは?”]
劇場の観覧席のように、後席に向かっていくほど座面の高さが高くなるレイアウトのことです。

これにより、後席の乗員は、前方視界が良好になり、車酔いのリスクを軽減することができます。[/qa-box01]

ファミリーユースだと気になる乗降性も、そこそこ優秀

ミニバンは、子育てから介護まで幅広い使い方ができる車です。

子どもや高齢者を乗せることがあるユーザーであれば、気になるのが「乗り降りのしやすさ(させやすさ)」です。

1BOXミニバンは、間口の大きなスライドドアがついていますし、狭い駐車場や強風で隣の車にドアパンチしてしまう心配はありません。

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出典:マツダ公式サイト

しかし意外な盲点が、乗り降りする際の「フロアの高さ」です。

身体の小さな幼児や、足腰の弱いお年寄りにとっては、フロアが地上から高い位置にあるほど乗り込むのに苦労します。

しかし、スライドドアの車両だと、ステップ高を下げることが設計上困難です。なかにはステップ高を抑えたモデルもありますが、全体でみればほんの一部です。

たとえば、同時期に販売されていたライバルたちのフロア高は以下のとおりです。

  • セレナ(C26系)……………450mm
  • ノア&ヴォクシー(70系)…465mm

両モデルとも結構な高さがあるため、ステップとフロアには階段のような段差が設けられています。

対してビアンテのフロア高は413mmと、これらのライバルに比べてフロア高が抑えられています。

低床フロアが自慢のステップワゴン(RK系)でも390mmなので、ビアンテもそこそこ健闘しているのがわかります。

また、2列目足元ではフロア段差がほぼ無いため、つまづきにくい構造になっています。

さらに、ステップ奥行も185mmと幅広く、(フロア段差こそありますが)3列目の乗降性にも配慮された設計となっています。

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利用頻度の多い2列目シートの
乗降性を考慮した設計です。

出典:マツダ公式PV

このように、ビアンテの乗降性は当時の水準でみれば意外に優秀だということがわかります。

最新ミニバンの場合でも、大幅に低床化されているということもありません。特にハイト系ミニバンでは、せいぜい4〜5cmほどの差しかありません。

「車両価格の安さ」という点も踏まえて、子育てや介護での利用を考慮すると、そこそこの乗降性を持ちながら価格の安いビアンテという選択肢も決して悪くはありません。

[ac-box01 title=”◎リビングモード活用術”]

リビングモードを使えば、2列目に広大なスペースが生まれます。

この空間を活用すれば、子どもの着替えやオムツ替えだって楽々こなせます。

また、体の不自由な方への介助も、比較的無理のない体勢で行うことができます。[/ac-box01]

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出典:マツダ公式PV

【快適性・走行性能】ライバルを凌ぐ乗り心地と、マツダらしい違和感のない乗り味

最後のおすすめポイントは、「快適性と走行性能」です。

ミニバンだとある程度の割り切り(妥協)が必要となってきますが、そのなかでビアンテは中々頑張っています。

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出典:マツダ公式PV

良い意味で裏切られる、突き上げの少ないしっとりした乗り心地

意外といったら悪いかもしれませんが、マツダ・ビアンテは乗り心地が割と良いです。

スポーティなイメージのあるマツダが造ったミニバンということもあり、ハード系の乗り味を想像していたのですが、良い意味で予想は裏切られました。

走行中、前方に段差や継ぎ目を見つけた時「あっ、突き上げが来るな」と身構えますが、実際のショックは予想よりも小さく肩透かしを喰らってしまうほどです

ミニバンは多人数・多積載を前提に設計されているため、サスペンションの設定は比較的固めです。

少人数乗車に突き上げがより強くなるモデルも少なくないですが、ビアンテではそのあたりの対策もしっかり図られています。

フロントは欧州製、リアは日本製と、異なるメーカーのショックアブソーバーを使い分け、特に運転席と助手席の乗り心地が良くなるように仕上げられているようです。

かといって、ふわふわした乗り心地かというとそんなこともなく、しっかりとしたコシも感じられるため(よほど車酔いしやすい人を乗せることがない限り、)特別車酔いを心配することもなさそうです。

[qa-box01 title=”うちのビアンテ酔うんだけど…?”]
もしかすると、そのクルマはショックアブソーバーがヘタっているのかもしれません。これが劣化してくると乗り心地がフワフワしたりします。

劣化は徐々に訪れるケースが多いため、日常的に使われる車両ほど劣化に気付きにくいです。これを交換すると、走行時の揺れがピシッと収まってくれるようになります。

乗り心地が気になる場合は、お店に相談してみてください。[/qa-box01]

同クラスはおろか、上級クラスにも迫る静粛性の高さ

これまた意外ですが、ビアンテは静粛性にも優れます。

マツダのクルマには「静か」というイメージが無かったので、こちらも予想を良い意味で裏切られました。

箱型ミニバンはノイズ対策がしにくいとされていますが、ビアンテでは吸音材・制振材を貼る位置を工夫することで静粛性を高めているそうです。

実際、他のレビュー記事でもビアンテの静粛性は、ライバルに比べておおむね高評価のようです。

先に述べた乗り心地の良さと相まって、車内の快適性は当時のクラストップといえるかもしれません。

個人的には、ホンダの上級ミニバン「エリシオン」よりも、ビアンテの方がロードノイズが少なく車内が静かな印象でした。

[ac-box01 title=”◎ビアンテがうるさい…まずはココを疑うべし!”]
速度の上昇に伴い「ガーガー」「ゴロゴロ」というノイズも大きくなるのなら、「ハブベアリング」の劣化を疑いましょう。

私のビアンテもベアリングを交換したら、車内に響く走行ノイズが大幅に改善されました。

ちなみに、左側2輪のいずれかがダメになることが多いようです(道路が左側に傾いているため)

10万km前後が交換の目安となるため、多走行の車両を検討するなら交換費用も計算に含めておいた方がいいかもしれません。[/ac-box01]

「スカイアクティブ」を搭載するパワートレインが、絶妙に乗りやすい

最後のおすすめポイントは、エンジンや変速機などの「動力機構(パワートレイン)」についてです。

初期型のパワートレインについては、そこまで評価は高くありません。至って普通のエンジンと、旧来型のATの組み合わせでした。

[ac-box01 title=”●初期型のパワートレインについて”]
エンジンは、他社ライバル車が2リッターのみであるのに対し、初期型ビアンテでは2リッターと2.3リッターの2種類が用意されていました。

変速機は、他車がCVT(無段階変速機)であるのに対し、ビアンテではトルコン式AT(オートマチック・トランスミッション)が採用されています。

初期型の2リッターエンジンについて、ネット上では「車両重量に対して、エンジンパワーが若干非力」といった意見がチラホラ見受けられました。

2.3リッターエンジンに関しては、車重とパワーのバランスの良さがおおむね高評価でしたが、ハイオク仕様&自動車税が高くなることから販売面では振るわず、マイナーチェンジの際に廃止されています。[/ac-box01]

さらに、当時普及し始めていた「横滑り防止装置」がオプションでも選べないなど、走行安全面でもライバルたちに劣っていました。

緊急回避ブレーキテストでは「歴代ワースト1」という不名誉な結果に…

出典:ベストモータリング公式チャンネル

しかし、1回目のマイナーチェンジにおいて導入された「スカイアクティブテクノロジー」により、ビアンテのパワートレインは格段の進化を遂げます。

「SKYACTIV-G 2.0」と呼ばれる新型直噴ガソリンエンジンは、従来型と同じ排気量と馬力ながら、圧縮比を高めてエンジン効率を向上させています。

[qa-box01 title=”圧縮比ってなに?”]
圧縮比とは、エンジンの圧縮行程において、シリンダー内の混合気が何分の1に圧縮されるかを比率で表したものです。

一般的な乗用車の圧縮比は、10〜12程度です。圧縮比が10の場合、シリンダー内の混合気が10分の1に圧縮されることになります。

圧縮比が高いほど、混合気がより高温高圧になるため、燃焼効率が向上し、出力や燃費が向上します。ただし、圧縮比が高すぎるとノッキング(不完全燃焼)が発生しやすくなるため、設計開発が難しいとされています。
[/qa-box01]

これにより、カタログ燃費は14.8km/Lと、従来型から19%改善されました。

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参考:マツダ公式サイト

また単に燃費だけを追求したわけではなく、実用域でのパワー&トルクも改善されています。

最高出力の発生回転数で2000回転、最大トルクの発生回転数では4000回転も下げられており、従来型の弱点であった動力性能不足を、排気量を増やすことなく向上させています。


「スカイアクティブ・ドライブ(SKYACTIV-DRIVE)」と呼ばれる、新型6速ATの進化ぶりも中々凄いです。

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参考:マツダ公式サイト

従来型では49%であったロックアップの作動領域を、スカイアクティブ・ドライブでは82%まで大幅に向上させています。

[qa-box01 title=”ロックアップってなに?”]
ロックアップとは、エンジンとトランスミッションの回転を完全に一致させることです。これにより、エンジンのトルクを直接タイヤに伝えることができ、加速性能や燃費が向上します。

ロックアップは、アクセルを踏み込んだ瞬間にエンジンのトルクを伝えることができるため、加速性能が向上します。また、エンジンの回転を一定に保つことができるため、燃費が向上します。
[/qa-box01]

走り出し以外のほぼ全ての車速域でロックアップが作動するため、燃費効率はもとより、アクセル操作に対してダイレクトにエンジンが反応するような感覚を味わうことができます。

実際乗ってみた印象でも、CVT車に比べて加速時の違和感が少なく扱いやすいと感じました。

このトランスミッションに組み合わされるステアリングシフトの完成度も高く、ボタン(とパドル)操作に対してのレスポンスが良いです

巡航時にほんの少しアクセルを踏み足す…といったシチュエーションでは加速までタイムラグがほんの少し気になることもありますが、ボタン一つで即座にシフトダウンできるためストレスとまでは感じません。

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また、マツダ独自のアイドリングストップ機構である「i-stop(アイストップ)」も幅広いグレードに装備されています。

一般的なアイドリングストップ搭載車では、減速→停止→発進といった一連の流れにギクシャク感を感じるものも少なくないですが、i-stopではこの違和感を可能な限り排除しています。

運転のしやすさを優先し、むやみにアイドリング停止させないような制御としたほか、エンジン停止〜始動までの時間についても、一般的なアイドリングストップの約半分(0.7秒前後→0.35秒)まで短縮しています。

またマイナーチェンジ後のFFモデルでは「横滑り防止装置(DSC)」「トラクションコントロール(TCS)」「ヒル・ローンチ・アシスト(HLA)」が標準装備となるなど、走行安全&運転支援の電子装備も充実させています

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DSC&TCSの作動イメージ
出典:マツダ公式サイト

ビアンテオーナーが語る、ビアンテのここが惜しい!

ここからは、ビアンテが気になる人に向けて「ビアンテの微妙なポイント」についても解説していきます。

車選びをする際は、良いところばかり見ていてもしょうがありません。欠点やデメリットを把握したうえで、「コレだ!」という車両を決めてもらえればと思います。

決して「かっこいい!」とは言えないフロントフェイス…

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出典:マツダ公式PV

ビアンテは10年間の販売期間で約8万台しか売れませんでした。これは同クラスの他社ミニバンのが、1年足らずでクリアしてしまうような販売台数です。

このように、ビアンテはハイト系ミニバンとしては稀にみる「不人気車」でした。

ビアンテが売れなかったのには様々な理由が考えられますが、大きな要因の一つとして「デザイン」が挙げられます。

ビアンテのエクステリア(外観)のデザイン、特に歌舞伎(かぶき)の隈取(くまどり)をモチーフにしたフロントフェイスはかなり奇抜です。

今はだいぶ見慣れてきましたが、デビュー当時の印象は強烈なものがありました。

その頃まだ少年だった私は、道ですれ違うビアンテを見て「うわっ、ダサー…」と思った記憶があります。

その車に自分が乗っているのは感慨深いというか、何とも皮肉なものです。

少し話がそれましたが、車は「見た目」も購入する1つのきっかけになります。この「見た目」という点において、世間一般での評価はぶっちゃけ悪いです。

そのため、デザインがどうしても気に入らない人や、周りの目がどうしても気になってしまう人にはおすすめしにくいモデルとなってしまいます。

2列目足元のフロア段差が気になる…

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出典:マツダ公式PV

ビアンテの室内フロアには、他のミニバンにはみられない「不思議な段差」があります。2列目シートの足元辺りで、なぜか2〜3cmほどモコっと盛り上がっています。

このフロア段差は、設計上やむを得なくできてしまったものです。

当時マツダは背の高いミニバン用のプラットフォームを持っていなかったため、床の低いプラットフォームを何とか上げ底してビアンテを造り上げました。結果生まれたのが、この段差というわけです。

そこまで大きな段差ではないのですが、これが絶妙に邪魔くさい位置にあります。私の場合、2列目シートを座りやすい位置に調整すると、足の踏み場がちょうどその段差の辺りにきてしまい、何とも具合が悪いです。

ミニバンはレジャーに出かける機会も多い車種のため、泥や砂などでフロアカーペットが汚れてしまいがちです。

なので、フロアに泥除け用のゴムマットを敷いているユーザーも多いと思いますが、この段差のせいで2列目フロアにピッタリ合うようなものを探し出すの苦労します

4WDモデルの仕様が古すぎる…

ビアンテの4WDモデルの基本設計は、販売開始〜終了までほぼ変わっていません。そのため、パッケージングの古さが目立ちます。

そもそもデビュー当時から、4WD車の仕様は若干時代遅れの感がありました。2WD(FF)モデルが5速だったのに対し、4WDモデルは4速ATが採用されていたためです。

2013年のマイナーチェンジ(MC)においても、パワートレインを始めとした大幅な改良が行われている2WDモデルに対し、4WDモデルは「初期型エンジン+初期型4AT」の仕様のままでした。

当時の水準でみても、このパッケージングはかなり古臭く、感覚的には1世代どころか、2世代以上も遅れている印象です。

MC後はグランツ顔も選べるようになりましたが、それ以外の大まかな仕様は2008年のデビュー当時から変更ナシです。

これらのことから、4WDモデルを探している人には、ビアンテはあまりオススメできません

30万台の中古車物件を掲載『カーセンサーnet』

【番外編】個体差?マツダクオリティ?細かいトラブルがチラホラ…

私のビアンテだけかもしれませんが、今まで乗っていたクルマには無いトラブルや故障がチラホラ見受けられました。

これは個体差なのか?マツダ品質なのか?詳しい方がいましたら、コメントお願いします。

パワーウインドウのスイッチがポロポロ外れる

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私のビアンテは、車の窓を開けるスイッチが何度か外れました。

  • 運転席…2ヶ所
  • 後部座席…各1ヶ所

たしかに、気にしてスイッチを触ってみると、ほんの気持ちですが強度が頼りない印象があります。

大したトラブルではないですが、パワーウィンドウのスイッチが取れたという経験は、スバルの軽自動車(R2)とこのクルマだけです。なお、4コも取れたという経験はビアンテが初めてです。

前オーナーが力の強い人だったのか?スイッチの仕様に何かメーカーごとの差があるのか?中古で購入したので真相は不明です。

純正ナビのタッチパネル不良

mazda-biante-carrozzeria-original-navigation-CA9PA

私のビアンテに装着されているカロッツェリア(パイオニア)製「CA9PA」というナビですが、タッチパネルの不良があります。

タッチの精度が指1本分ほどズレているので、まともに操作ができません。

なんとか目的地の設定に成功したとしても、ルート案内の取り消しができません。「案内中止」まで辿り着くためのボタンが、画面の端にあるため(ナビの調子が良いとき以外は)押せないからです。

誤ってタッチパネルに触れてしまい、目的地設定してしまった日にはもう最悪です。延々その場所にナビ案内されてしまいます。

なので私の車のカーナビはもはやナビとしては機能しておらず、もっぱらカーステ専用となっています。

なんでも、カロッツェリアのナビはタッチパネルのズレが起きることで有名らしいです。

ビアンテだけに起きる現象では無いですが、このナビは純正オプションなので装着車両も多いと思い、今回紹介させていただきました。

バックする時、下回りから「パキッ」と異音がする

mazda-biante-rear-suspension-overview

私のビアンテはバック(後退)するときに、車外から「パキッ」という異音が鳴ります。

さほど大きい音ではないので、窓を開けたりしなければ個人的には気になりませんが、毎回と言っていいほど鳴るので、音に敏感な人などはストレスになるかもしれません

一応整備士さんに診てもらいましたが、「確かに音はするが、何かが故障しているわけではない」とのこと。

なんでも足回りから鳴っているらしく、消耗品の劣化などではなく車両の構造的にどうしても発生してしまう音のようです。

購入を検討している人は、可能なかぎり試乗してみることをおすすめします。

大雨のなかを走ると、エアコンの風が出なくなることがある

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私のビアンテの場合、走行中に突然エアコンの風が極端に弱くなるという症状が2回ほどありました。

車内に風を送るブロアの音は通常時と変わらず聞こえるものの、何かが抵抗となっているようで、風量をMAXにしても弱い風しか出ません。

また、エアコン自体の冷えも弱く、少し湿ったような風だったと記憶しています。

この症状が現れたのは、いずれも豪雨のなか高速道路を走っていた時です。なので大量の雨が悪さをしていた可能性があります。

この現象は、豪雨が過ぎた後ほどなく(20〜30分ほど)して解消し、元のエアコンの状態に戻りました。なお、整備工場では診てもらっていないため原因は不明です。

ビアンテ特有の症状なのかは分かりませんが、他車には無い経験だったので今回紹介させていただきました。

【タイプ別】ビアンテを購入するなら、この年式&グレードを選べ!

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出典:マツダ公式サイト

数多くのバリエーションがあるが、ポイントさえ理解すれば迷うことはない

ビアンテは約10年に渡って販売され続けた、息の長いモデルです。

そのため、カタログに載っているグレードだけでも結構な種類が存在します。

[ビアンテ グレード一覧]

グレード名販売開始時期価格(万円)エンジンAT
20CS2008年
7月
219.92.0L5速
20S2008年
7月
240.02.0L5速
20CS 4WD2008年
7月
248.82.0L4速
20S 4WD2008年
7月
268.92.0L4速
23S2008年
7月
265.02.3L5速
20C2013年
5月
248.82.0L4速
20C
スカイアクティブ
2013年
5月
227.82.0L6速
20S
スカイアクティブ
2013年
5月
249.32.0L6速
グランツ
スカイアクティブ
2013年
5月
259.82.0L6速
グランツ2013年
5月
282.92.0L4速

上記のほか、カタロググレード以外の特別仕様車も数多く販売されています。

特別仕様車及び仕様変更の変遷(一部抜粋)

年月主な変更点
2008年
7月
発売開始
2008年
12月
下記の特別仕様車を販売
「20S Limited」
「20CS Limited」
「20 NAVI Special」
2009年
6月
一部改良
・一部グレードにi-stopを搭載
・全車に燃費計やエコランプ等を標準装備
2010年
1月
特別仕様車「i-stop Smart Edition」発売
2010年
5月
特別仕様車「20S NAVI SPECIAL」限定発売
2010年
6月
特別仕様車
「i-stop SMART EDITION II 」
「i-stop SMART EDITION II NAVI SPECIAL」(400台限定)」発売
2010年
12月
一部改良
・全車でシート素材をジャージからジャガード織物に変更
・最上級グレード「23S」の標準装備を充実化
2012年
1月
下記の特別仕様車を販売
「GRANZ(グランツ)」
「GRANZ-C」
2013年
5月
マイナーチェンジ
・2WD車で「SKYACTIV TECHNOLOGY」を搭載したパワートレインに刷新
・全車に電動両側スライドドアとスライドドアイージークロージャーを標準装備
2017年
9月
生産終了
2018年
12月
販売終了

この膨大なバリエーションの中から、希望のモデルを探し出すのはなんだか大変そうです。

ですが、ポイントさえ押さえれば、どのモデルを狙えば良いかを選ぶのはカンタンです。

ビアンテを選ぶなら「年式」で絞り込むのが間違いない

ビアンテを選ぶ際に、最も重要なのは【年式】です。この点さえ理解しておけば、絞り込みがグッと楽になります。

記事前半で解説した「ビアンテのおすすめポイント」ですが、これらは基本的にどの年式のモデルにも当てはまります。

ただし、走行性能(安全性能)に関しては、「ある年」を境に大きな違いが生じています。

それは、マイナーチェンジ(MC)が行われた、2013(平成25)年です。

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出典:マツダ公式PV

2013年5月以降のモデルでは、「スカイアクティブ・テクノロジー」が搭載されたエンジン&トランスミッションに置き換わるため、動力性能や操縦性はもはや別物です。

効率面(燃費性能)でも当時の最先端を行っており、今なおマツダのガソリン車において第一線で使われているようなパワートレインです。

このほか、MC前にはオプション設定すらなかった「横滑り防止装置」などの各種安全装置も、MCでは他社に先駆けて標準装備としています。

以上のことから、より良い中古車を探すなら、初年度登録が「2013(平成25)年5月以降」以降の車両を探すのをおすすめします

[qa-box01 title=”ほかにマイナーチェンジで改良されたところはある?”]
走行面だけではなく、車内の使い勝手もより良くなっています。

●シートバックポケットの追加

運転席と助手席のシート背面に小物を入れられるポケットが標準装備となりました。

●ドリンクホルダーの形状変更

リアドアポケットのドリンクホルダーの形状を見直し、使いやすいものとしました。

●荷室に床下収納スペースができた

スペアタイヤの代わりにパンク修理キットを装備することで、スペアタイヤを収納していたスペースを床下収納として使えるようにしました。[/qa-box01]

【コスパ最強を求める人】であれば、「20Cスカイアクティブ」「20Sスカイアクティブ」が断然おすすめ!

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出典:マツダ公式サイト

このモデルは、ビアンテの持つ快適性はそのままに、クルマとしての基本性能がグンと引き上げられています。

  • SKYACTIV-G エンジン
  • SKYACTIV-DRIVE
  • 両側電動スライドドア
  • 横滑り防止装置などの各種安全装備

さらにビアンテならでは車両価格の安さも加味すると、コストパフォーマンスは中古ミニバンでも随一です。

年式的にも比較的新しいため、程度が良い車両が見つけられる可能性は高いです。

先進安全装備以外は、最新ミニバンに引けを取らないような快適装備が装着されている車両も確認できます。

他社ミニバンと比較しても強い独自性が感じられるため、所有してからの満足度も高いハズ。

ただし、これらのモデルは市場での流通台数が多くないため、購入を検討している人は急いだほうがいいかもしれません。

20S-スカイアクティブ

販売期間2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格234.4万円〜
中古価格帯29.9〜109.0万円
流通台数8台/全287台中
グレード特徴充実した装備の上級モデル

20C-スカイアクティブ

販売期間2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格227.8万円〜
中古価格帯24.8〜129.9万円
流通台数13台/全287台中
グレード特徴SKYACTIV搭載のベーシックモデル
おすすめポイント

●MCで車としての完成度が飛躍的に向上している

●ミニバンとしての基本快適装備が標準で付いている

●グランツに比べて相場が安く、コスパに優れる

●比較的年式が新しいため、経年劣化も少ない

【ノーマルの見た目が気に入らない人】【イカツイ車が欲しい人】であれば、「グランツスカイアクティブ」「グランツ」が断然おすすめ!

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出典:マツダ公式サイト

ビアンテの最大の弱点のひとつが「見た目(デザイン)」です。

当時のマツダのデザインエッセンスを取り入れすぎたため、他のミニバンのデザインからするとある種「異様」に見えてしまいます。

  • クルマ自体は良さそうだけど、どうしても見た目が…
  • ヴォクシーとかステップワゴン・スパーダみたいなのが好き

このような人にオススメなのが「グランツ」です。ヴォクシーやスパーダなどのいわゆる「オラオラ系」にカスタムしたモデルです。2WDのほか4WD車もラインナップされています。

ノーマルのアク・エグみの強さが薄れており、現代のミニバンとして比較的違和感の少ない見た目に仕上がっています。

クロームメッキも多用されており高級感もあるため、ノーマル顔がダメな人はグランツを検討してみると良いかもしれません。

グランツスカイアクティブ

販売期間2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格259.8万円〜
中古価格帯43.8〜185.8万円
流通台数37台/全287台中
グレード特徴SKYACTIV搭載の人気カスタムモデル

グランツ

販売期間2012(平成24)年1月
2018(平成30年)年12月
新車時価格282.9万円〜
中古価格帯43.8〜185.8万円
流通台数34台/全287台中
グレード特徴SKYACTIV非搭載、4WDも選べる
おすすめポイント

●専用エクステリアは、ノーマルよりもユーザー人気が高い

●現行マツダの「魂動デザイン」を取り入れることにより、ノーマルのエグみを上手く薄めている

●スカイアクティブ搭載車から4WD車までラインナップが幅広い

●比較的高年式のモデルだが、タマ数が多い

【なるべく安いのが欲しい人】【とりあえずの足を探している】であれば、「MC前の初期型」が断然おすすめ!

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出典:マツダ公式サイト

ビアンテを中古で購入するうえで、最大のメリットは「価格」といえます。

  • ミニバンは欲しいけど、そこまでお金が無い
  • とりあえずフツーに乗れれば、それで充分

このようなケースでは、マイナーチェンジ後のモデルは狙わず、「あえてマイナーチェンジ前のモデルを狙う」という選択肢もアリかなとおもいます。

初期型は年数が経過していることもあり、程度の良さそうなものでもかなり安く手に入れることができるからです。

室内の広さや乗り心地、静粛性といった長所は、マイナーチェンジ前・後を問わず、ビアンテの全モデルに共通します。初期型でもビアンテの魅力の多くは感じることができるというわけです。

また動力性能に差があるといっても、排気量は同じ2000ccで馬力・トルクともに極端な違いはありません。贅沢さえ言わなければ街乗り・遠出問わず、充分使えるレベルといえるでしょう。

もし動力性能に余裕が欲しければ、初期型にのみラインナップされていた2.3リッターモデルを狙うのも良いでしょう。

20S(MC前)

販売期間2008(平成20)年7月
2012(平成24年)年4月
新車時価格240.0万円〜
中古価格帯23.8〜99.9万円
流通台数109台/全287台中
グレード特徴初期型ながら、充実した装備の上級モデル。4WDも選べる

20CS(MC前)

販売期間2008(平成20)年7月
2012(平成24年)年4月
新車時価格219.9万円〜
中古価格帯13.1〜74.5万円
流通台数28台/全287台中
グレード特徴初期型のベーシックモデル、4WDも選べる

23S(MC前)

販売期間2008(平成20)年7月
2012(平成24年)年4月
新車時価格265.0万円〜
中古価格帯27.0〜46.8万円
流通台数28台/全287台中
グレード特徴クラス唯一の2.3Lモデル、エンジンスペックはビアンテ最強
おすすめポイント

●とにかくタマ数が多く、全体的に低価格

●MC後のモデルに動力性能で劣るが、車内の使い勝手はほぼ変わらない

●低価格なので、汚れや傷を気にせずガンガン使い倒せる

●4WDモデルはMC後も仕様が変わらないので、初期型の方がお買い得

【BEST3】総合オススメ度ランキング発表!

これまでの内容を踏まえて、中古ビアンテのおすすめモデルをランキング形式で紹介します。

1位はもちろんのこと、2〜3位のモデルでも買って損は無い1台となっています。

ビアンテを検討するなら要チェック!

コスパはこれでも充分!【第3位】にランクインしたのは…

20Cスカイアクティブ(MC後・2WD)
mazda-biante-20C-silver-body
出典:マツダ公式サイト

第3位は「20Cスカイアクティブ」です。

2013年のマイナーチェンジ後のモデルです。標準グレードですが、

  • SKYACTIV-G エンジン
  • SKYACTIV-DRIVE
  • 両側電動スライドドア
  • 横滑り防止装置

これらが標準装備されており、細かいこだわりがなければこのグレードでも全然アリです。

上級グレードやグランツに比べると相場も若干安く、コスパに優れるグレードといえるでしょう。

なかには、オプション装備が上級グレード顔負けに装着されている車両もあるため、思わぬ掘り出し物に出会えるかも!?

年式2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格234.4万円
中古価格帯24.8〜129.9万円
流通台数13台/全287台中

●スカイアクティブ搭載の高年式モデル

●両側電動スライドを標準で備える

●スカイアクティブモデルの中で、最も平均相場が安い

●アルミホイールやスマートキーなどの基本装備がオプション設定(装備されていない可能性がある)

●サイドエアバッグなどのようにオプションでも選べない装備がある

●上記のようにオプション設定が多く、希望の車両を探し出すのに苦労する

僅差で惜しくも【第2位】となったのは

グランツスカイアクティブ(MC後・2WD)
mazda-biante-granz-jet-black-mica-body
出典:マツダ公式サイト

第2位は「グランツスカイアクティブ」です。

ノーマルのデザインが不評だったことを受け、外装が大胆にカスタマイズされたモデルです。

「ビアンテの顔がどうしても受け入れられない」という人は、このモデルがおすすめです。

ビアンテの中では人気の高いモデルだったため中古相場はノーマルよりも高めですが、その分市場に流通している台数も多めです。

こだわり派のオーナーが多い傾向にあるのか、オプション装備が豊富に装着されている車両も多いのがポイント!

年式2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格259.8万円〜
中古価格帯43.8〜185.8万円
流通台数37台/全287台中

●「魂動デザイン」を取り入れたエクステリアは、ノーマルよりも高級感がある

●ライバルであるヴォクシーやステップワゴンスパーダを意識したフロントフェイスで、比較的万人に受け入れられやすい

●車にこだわるユーザーが多いのか、オプション装備が充実した車両が多い

●他社のデザインの系統に似せたため、ノーマルビアンテに比べて個性が弱くなった

●ビアンテの中では人気モデルであるため、中古車相場が比較的高め

●見た目のみのカスタムであり、ノーマルと比べて特に走りが良いということは一切ない

条件の良い車両を見つけたら即買い!堂々の【第1位】に輝いたモデルがコレだ!

20S スカイアクティブ(MC後・2WD)
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出典:マツダ公式サイト

堂々の第1位は「20S スカイアクティブ」です。

上級グレードなので、オートライトや雨天感応式オートワイパーをはじめとした充実装備が魅力のモデルです。

さらに、グランツよりも相場が安い傾向にあるため、お買い得感もビアンテの中で「最強」といえる1台です。

中古市場に流通している台数が少ないため、条件の良い車両を見つけたら即買いすべし!

年式2013(平成25)年5月
2018(平成30年)年12月
新車時価格234.4万円
中古価格帯29.9〜109.0万円
流通台数8台/全287台中

●スカイアクティブ搭載車のなかで、基本装備が一番充実している最上級グレード

●オートライト&オートワイパーのほか、空気清浄&消臭機能なども標準装備されている

●グランツよりも相場は低いため、コストパフォーマンスという部分では最も優れる

●MC以降のモデルだが、内外装のデザインはデビュー当時ほぼそのまま

●タマ数が極端に少ない

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、中古市場における背高ミニバン最後の大穴モデルともいえる、「マツダ・ビアンテ」について解説してみました。

それでは今回の記事のまとめです⬇

ビアンテのおすすめポイント!

[ac-box01 title=”価格・コスパ”]
値落ちしにくい人気ジャンルながら、車両価格が明らかに安い!

・同じような車両状態であれば、他社ミニバンよりも断然安く購入できる
・同じ予算で、より良い状態&装備のものが手に入れられる[/ac-box01]

[ac-box01 title=”居住性・利便性”]
他社ミニバンよりも優れる室内空間と、遜色ない使い勝手!

・室内空間は当時のクラス最広、マツダ独自の「カラクリシート」も便利
・乗降性もそこそこ優秀で、子どもやお年寄りにも優しい[/ac-box01]

[ac-box01 title=”快適性・走行性能”]
ライバルを凌ぐ乗り心地と、マツダらしい違和感のない乗り味!

・良い意味で裏切られる、突き上げの少ないしっとりした乗り心地
・同クラスはおろか、上級クラスにも迫る静粛性の高さ
・スカイアクティブ搭載のパワートレインが、絶妙に乗りやすい[/ac-box01]

ビアンテのココが惜しい…

[ac-box01 title=”デザイン”]
決して「かっこいい!」とは言えないフロントフェイス…

・歌舞伎フェイスが独特で、好みがはっきり分かれる
・世間の評価はおおむね不評[/ac-box01]

[ac-box01 title=”室内フロア”]
2列目足元のフロア段差が気になる…

・2列目シートの足元に、2〜3cmほどの段差がある
・絶妙にジャマな位置にあるため、足の置き場に困る場合がある[/ac-box01]

[ac-box01 title=”4WDモデル”]
2WDモデルに比べ、4WDの基本設計が古すぎる…

・4速ATは、デビュー当時でも時代遅れの設計だった
・MCで劇的進化を遂げた2WDモデルだが、4WDの仕様はほぼ変わらなかった[/ac-box01]

中古車選びのポイント

[ac-box01 title=”「年式」で絞り込むのがおすすめ!”]
マイナーチェンジが行われた「2013(平成25)年5月」を基準に探そう

・MC以降のモデルは随所に改良が施されており、クルマとしての完成度が高い
・なるべく安く購入したいならMC以前のモデルもアリ、流通台数も多い[/ac-box01]

おすすめグレード&モデル

[ac-box01 title=”コスパ最強を求めるなら…”]

●20Cスカイアクティブ

●20Sスカイアクティブ

がおすすめ![/ac-box01]

[ac-box01 title=”ノーマルの見た目が気に入らない、イカツイ車が欲しいなら..”]

●グランツスカイアクティブ

●グランツ

がおすすめ![/ac-box01]

[ac-box01 title=”なるべく安いのが欲しい、とりあえずの足を探しているなら…”]

●マイナーチェンジ前の初期型

がおすすめ![/ac-box01]

[ac-box01 title=”【BEST3】総合おすすめランキング”]

【第1位】20S スカイアクティブ(MC後・2WD)

【第2位】グランツスカイアクティブ(MC後・2WD)

【第3位】20C スカイアクティブ(MC後・2WD)[/ac-box01]

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