MENU

保険は究極のギャンブル!? 賢い賭け方を見極める

目次

保険はギャンブルだった。

なにを馬鹿なことを…。そう思う人もいるでしょう。

多くの人にとって、保険とギャンブルとは対極の存在かもしれません。

ただ、私にもそう言い切れるだけの理由があります。

まずは、保険の成り立ちからみてみましょう。

保険のルーツ

時は17世紀終わりのロンドン―。

エドワード・ロイドという男が経営する、一軒のカフェがありました。

店には、船乗りや荷主がよく出入りしていたそうです。

当時のイギリスは、はるか遠くアジアに向けて香辛料(スパイス)の貿易をおこなっていました。

船旅の途中で嵐に巻き込まれて沈没でもしてしまったら、彼らが船に積み込んだ荷物はすべて水の泡となってしまいます。

「はたして船は無事に帰ってこられるか!?」

いつしか、カフェの客たちは賭け事を始めるようになりました。

世界的な保険市場である「ロイズ(Lloyd’s)・オブ・ロンドン」は、こうして生まれました。

つまり、保険はギャンブルから始まったのです。

ロイズ本社ビル
出典:Wikipedia

保険の本質は「不幸に賭けるギャンブル」である。

保険というものは「予想のつかない未来にお金を投じる」という意味では、ギャンブルと同じです。

あわせて読みたい
お金に関する偉人の名言30選 – あなたの価値観が変わるかも?【解説付き】 お金は人生に欠かせないものですが、どう考えるかによって幸せも不幸も変わってきます。この記事では、お金に関する名言を30選ご紹介します。それぞれの名言を言った人のプロフィールと、名言が生まれた背景についても解説します。お金に対する価値観を見直すきっかけになれば幸いです。

保険の本質は「あなた自身もしくは、身内の不幸に賭けるギャンブル」であるといえます。

しかも多くの場合、相当分が悪い賭けになりそうです。

なぜなら相手(保険会社)は、数学にめっぽう強く、語学も堪能なうえ、ルールを決めるのも抜群に上手い集団だからです。

さらに彼らは、人の心理をつかむ術も心得ています。

そんなエリート達とまともにやりあっても、私たちが勝てる見込みはなさそうです。 

保険料を支払うアナタは、思いっきりボッタクられている。

胴元は必ず儲かる

賭博を取り仕切る運営者のことを、「胴元」と言ったりします。

宝くじやパチンコなどを想像してもらうと分かりやすいですが、ギャンブルの世界では胴元が儲かるような仕組みになっています。

客は儲かる時もあれば損をする時もあるのに対し、大抵の場合において胴元だけはいつまでも勝ち続けます。

保険の場合はどうでしょうか?

2018年に発生した台風21号では、関西国際空港が水没により使用不能となるなど、各地に甚大な被害をもたらしました。

このとき、損害保険会社からは総額で1兆678億という途轍もない金額の保険料が支払われています。

また2019年の台風19号においても、各地にもたらされた被害が大きさから、支払われた保険料は総額4000億円以上にのぼります。

しかし不思議なことに、これだけの金額を契約者に支払っていながら「保険会社が潰れた」というニュースを聞くことはありません。

保険は「超」がつくほど手堅い商売なのが伺えます。

保険とマルチ商法は似ている?

保険というのは金食い虫です。

1世帯あたりの平均で、生命保険料だけでも約38.2万円/年も払っています。

30年払い続けると仮定すると、その金額は約1200万円にものぼります。

これは生命保険のみの金額ですので、他の保険も合わせた場合は相当な金額になります。

マルチ商法や情報商材にハマっている知人がもし居たら、「かわいそうなヤツ」「アホなやつ」と心の中で思うかもしれません。

「将来の安心のため」という保険外交員の言葉に乗せられ生涯に渡って保険に支払い続けるという行為は、マルチ商法にハマるのとさほど変わらないような気がするのは私だけでしょうか?

それなのに生命保険に加入することについては、不思議と誰も抵抗感を感じません。

あわせて読みたい
テスト編:5秒で性格判断!あなたの性格を瞬時に言い当てる心理テスト 【記号を選ぶだけ!アナタの性格が即座に分かります。】 まずは、下の画像をご覧ください。 上の画像には、4つの記号が描かれています。 この中から1つだけ、あなたが気...

ならば、大穴を狙え。

ギャンブルは、やっている当人でさえ、勝てないことはもはや分かり切っています。

ではなぜ、人はギャンブルに熱狂するのでしょうか?

それは、賭けた金額が何百・何千倍以上にもなって返ってくる可能性を秘めているからです。

時として、たった100円の馬券が数百万円に化けることだってあるのです。

これがギャンブルのロマンであり、醍醐味であると言っても過言ではありません。

繰り返しになりますが、保険の本質は「自分や身内の不幸に賭けるギャンブル」です。

ならば保険も同じような張り方をしてみるというのも一興かもしれません。

どんな保険サービスであれ、保険会社は儲かって、加入者のほとんどは損をするようなシステムになっています。

つまり、大抵の場合は負けることが決まっています。

どうせ賭けるなら、狙うべきは大穴です。

保険の大穴とは?

それは、起こる可能性がかなり低いものです。

それも、大損失に至ってしまうようなケースです。

例えば、40歳男性が死亡する確率は0.1%、つまり1000人に1人の割合です。

確率的にはかなり低いですが、実際に起きたとしたらどうでしょう?

金銭面だけをみても、残された家族としては大損失となります。

何事もなければ、残りの数十年間は働き続け、数千万〜数億円程度の収入が得られたはずです。

これがゼロになるわけですから、その世帯の生活が立ち行かなくなる可能性だってあるでしょう。

実際に起きる可能性は低いが、起きてしまったら大きな損失になるもの―。

保険を掛けるなら、まさしくこういうリスクに対して掛けるべきです。

大穴以外に賭けるメリットはあまり無い

・トラブルが起きる可能性

・トラブルが起きたときの損失

この2つの条件からみると、トラブルは4つのタイプに分類することができます。

①高確率かつ損失大③低確率かつ損失小
②高確率だが損失小④低確率だが損失大

まず、①に対しての保険というものは存在しません。

高額の保険金を受け取る人が相次ぐため、保険会社には損しか無いからです。

つまり、保険商品として成り立たないのです。

②・③はいずれも小さな損失なので、そもそも保険に入るメリットが薄いです。

しかも、この手のリスクは日常生活の中に無数に存在しています。

アレもコレも…と保険を掛けるぐらいなら、その分の支出を貯金や投資に回しておくほうが得策です。

そうこうしているうちに、残る選択肢は④しかなくなってしまいました。

そうです。

保険を掛けるなら「低確率かつ大損失になりそうなトラブル」しか有り得ないのです。

先ほどお話したように、高確率・大損失に対する保険は存在しません。

よって、保険を選ぶなら「損失の大小」のみで判断すれば良いのです。

①高確率かつ損失大③低確率かつ損失小
②高確率だが損失小④低確率だが損失大

では、どんな保険に賭けるべきか?

保険を選ぶなら、「損失が大きいかどうか」で判断すべきことがわかりました。

では、具体的にはどんな保険が良いのでしょうか?

これには、なかなか答えようがありません。

ある人にとっては大きな損失だったとしても、別な人にはとってはそうではないかもしれません。

生活様式や生活水準によるところが大きいため、単純に「この保険がオススメ!」とは断言できません。

ただ、多くの人に当てはまりそうな保険ならいくつか挙げることはできます。

対人・対物の自動車保険

いわゆる任意保険です。

運転していて事故を起こすことは滅多にありません。

しかし、万が一でも人を轢いてしまい、相手が亡くなりでもしたら…

想像するだけでも恐ろしいですが、この場合の損害賠償額は数千〜数億円にはなるでしょう。

相手が人ではなく、モノであったとしても巨額の賠償を求められるケースはあります。

新車のロールスロイスや、高額品を輸送中のトラックに追突してしまったときなどです。

車を運転する人であれば、自動車保険という選択は悪くないかもしれません。

火災保険

火災もぼやで済めばいいですが、住まいを全焼させたうえに近隣一帯にまで延焼させてしまった場合は大惨事です。

この場合の損害額も、数千〜数億ほどにはなるでしょう。

逆に近隣からの出火による、いわゆる「もらい火」といったものもあります。

補償範囲を決めるのが難しいですが、火災保険自体は持ち家・賃貸を問わず、検討する価値はあるかとおもいます。

生命保険

まだ働き盛りの頃に死亡してしまった場合、損害額は数千〜数億円にはなるでしょう。

ただし生命保険は、下記のケースにより判断が大きく変わります。

・養う家族がいるかどうか

・年齢が若いかどうか

独り身の人や、高齢の人は、そもそも加入するメリットはあまり無いかもしれません。

あわせて読みたい
節約の定番!格安SIMの疑問に答える:選び方・メリット・デメリット 【格安SIMの素朴なギモンに一問一答!】 格安SIMのメリットは? スマホの利用料金が安くなることです。 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から乗り換えると、だ...
あわせて読みたい
特別なスキルや元手いらず!ゼロから始める、今すぐ金を稼ぐ方法 【空き缶を拾って売る】 元手はないけど今すぐお金を稼ぎたい!という場合は、「空き缶を拾って売る」という手段があります。 一般的には軽くて単価の高いアルミ缶を集...
あわせて読みたい
元手ゼロでも大丈夫!今すぐ始められるお金を稼ぐ方法 この記事でわかること ✓ 今すぐにでも始められる簡単な方法は何か? ✓ スキルや経験がなくてもできる仕事は何か? ✓ 投資やビジネスに必要な元手を稼ぐ方法は何か? ...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次