【不人気車】日産・セドリック&グロリア(Y34型)のガイドブック Vol.3

自動車の話題

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【不人気車】日産・セドリック&グロリア(Y34型)のガイドブック Vol.1
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【不人気車】日産・セドリック&グロリア(Y34型)のガイドブック Vol.2
前回に引き続きY34セドリック&グロリアの話題です。 前回の内容はこちらから↓ 【不人気車】日産・セドリック&グロリア(Y34型)のガイドブック Vol.1 Vol.1では車自体の解説とオススメのポイントを中心に記...

 

Vol.1ではセドリック&グロリアという車種について、オススメのモデルとしてY34型についての紹介をしてみました。主に[34セド&グロの良いところ]を中心に取り挙げています。

続くVol.2ではこのモデルの気になるところについて記述しています。言ってみれば、Vol.1とは対照的で[34セド&グロの良くないところ]を取り挙げています。

最終回となる今回は、Vol.2で取り挙げた短所・欠点に対する改善策・対応策について紹介していきます。全3回の記事がこれから購入される方の参考になれば、という気持ちで書いてみました。

 

不具合の多い未成熟な直噴エンジンについて

これに対する対処法は大きく2つあります。

まず1つ目が直噴仕様のエンジンを搭載しているグレードを選ばないということです。

問題の多かった直噴エンジンですが、これを後から改善するのはユーザーレベルでは非常に困難です。はっきり言ってしまえばエンジン設計から見直さなければこの種の不具合は根本的な解決には至りません。メーカーでも難しいことを我々がどうにかしようとする方がおかしいのです。

ハナから直噴エンジン搭載車は選ばず、従来から用いられてきたポート噴射のエンジン搭載車を選ぶことでカーボン堆積に起因する不具合は激減すると思われます。

ポート噴射方式はこれまで長く用いられてきた技術ですので、出立ての頃の直噴方式とは信頼性に雲泥の差があります。

発表当時には直噴エンジンであることをセールスポイントとしていたこのクルマ。そこから考えると、ある意味逆転の発想と言えるかもしれません。

非直噴エンジン搭載のグレードは2500cc・4WDの「250LV-Four 」がそれにあたります。

残念ながら4駆グレードに限られてはしまいますが、2500ccで税金面で比較的経済性も高く、FRよりも雪道に強いという長所もありますので私的には「買い」だと思います。

もう1つの対処法としてはクルマを選ぶ際に低年式のものは避けるということです。

というのも、y34型が販売された当初に比べて後のモデルのエンジンの方が完成度が高くなっているからです。

マイナーチェンジで前期モデルで問題となっていた直噴エンジンに由来する各種不調の改善が図られているようです。

なるべく高年式の車両を選んで購入する。これがハズレの車両に当たる確率を減らしてくれる手立てのひとつとなります。

前期と後期の区分は年式によります。

  • 前期…1999年6月~
  • 後期…2001年12月~

外観上の違いからも前期・後期の見分けは可能なのですが厄介なのが「後期仕様にカスタムした前期モデル」です。見た目は後期でも、中身は前期なんて車両もありますので、購入時には注意を。

[補足]エンジン内の洗浄の重要性を痛感した出来事について

エンジン内のカーボン除去により走りは一変します。
以前所有していた34セドリックアイドリング不調に悩まされていた時にワコーズというケミカルメーカーの『RECS(レックス)』というものを試してみたことがありました。
吸排気系のカーボンを洗浄するというものなのですが、これを施工した後は凄くパワーが出ている感じがしました。吸排気系や燃調系のリセッティングなどはしていないにも関わらずです。
実際には元々エンジンが持っている性能に少し戻った程度なのでしょうが、その激変ぶりに驚いた記憶があります。
カーボンは程度の差こそあれ、基本的にはどのクルマのエンジン内部にも蓄積しています。
y34セド&グロのようにカーボンが大量に発生するようなエンジンには特に効果があります。
勿論、カーボン洗浄自体は対処療法的なものに過ぎず効果もまた一時的ではありますが、年式の古い車両や走行距離の多い車両を購入した時の施工をオススメします。
※カーボン除去を謳う添加剤の類いが多く出回っていますが、効果が感じられないもの等が少なくないようですので、よく調べてから試すようにしましょう。

拡張性の無いナビ・オーディオシステム

ナビやオーディオを最新のものに変えたいならば、「ビートソニック」がオススメです。

正式にはビートソニックというメーカーから販売されている『ナビ取替えキット セドリック・グロリア AOK-10』という製品です。

この製品は元々このクルマに設置されている”エアコン・オーディオ操作パネル”や各種車両情報を表示する”トータルインフォメーションディスプレイ”などの機能はそのまま損なわずに、「1DIN」と呼ばれる汎用規格のナビやオーディオアンプを追加設置するためのスロットルを追加できるキットです。

このキットを設置することで、自分好みの1DINのAVデッキを購入し取り付けることが可能になります。元々インパネ中央のエアコン吹出し口がある場所に取付けます。純正オーディオシステムのグレードや純正ナビの有り無しに関わらず設置が可能で、前期・後期のどちらにも対応しているようです。

 

詳細については公式サイトにて確認をお願いします↓

【外部リンク】ナビ取替えキット セドリック・グロリア AOK-10 のページへ

 

ワンオフで製作する必要のない、キット品は私が知る限りコレだけです。価格は44,000円となかなか値が張りますが、カスタムショップで似たような改造をしてもらうよりは全然安いと思います。

難点は元のインパネデザインが崩れるということ。個人の主観になりますが、キット取り付け後は純正のインパネデザインよりもかっこ悪くなると思いました。

ただ、エアコン吹出し口を塞ぐこともなく、ハザードスイッチも簡単な加工だけで使えてこのレベルであれば全然許せます。元々クルマに備わっている機能を損なわずにここまでの造形が出来たと考えればスゴイといわざるを得ないでしょう。このキットの良さはわかる人にしかわからないでしょうが、開発者のアイデアに脱帽です。

このキットを使わずに市販のナビに変更しているオーナーさんも結構いるみたいです。そのような人達が行っているカスタムが、コンソールボックスにエアコン操作部とオーディオアンプを移植するというもの。このアイデアも素晴らしいです…が操作性に少し難点がありそうです。詳しく知りたい方はみ〇カラで検索してみてください。

 

その他

溶けるインパネ

ベタベタする部分はインパネの一部です。その場所とはセンターのエアコン吹出し口の外枠なのですが、ピンときた方はいるでしょうか?そう、ビートソニックの取り付け位置です。ビートソニックを付けることでこの問題も併せて解消出来ます。この製品、本当に考え抜かれています。

費用的にお手軽な方法もあります。カーボンシートに代表される「ダイノックシート」をこの部分に貼ってしまえば、ベタベタが気にならないはず。コストは数百円~千円程度で済むのではないでしょうか。

燃費が悪い

燃費が悪いという問題に対する普通の答えは、2500ccモデルを選ぶというもの。3000㏄に比べて燃費は良いはずです。

上記の他に私が提案したいのは「気にしない」ということ。答えになっていないようですがあながち間違いでもないと思いますよ。

以下の表をご覧ください。

A・B・Cと3台のクルマがあるとします。セドリック&グロリアは、この中ではA車に該当します。同じクラスのクルマ(B車)とは排気量やサイズが似ているので、燃費はほとんど変わらないはずです。セドリック&グロリアが燃費が悪いのではなく、高級セダンというカテゴリーのクルマが全体から見れば比較的燃費が悪いというだけです。

もう少し掘り下げてみます。燃費だけではなくトータルコストで比較してみましょう。似たような車種だけではつまらないので、A車よりも燃費が2倍ほど良いC車も比較対象に加えてみましょう。ホンダ・フィットの1.5ℓモデルなんかがこれに当たると思われます。

A車 B車 C車
特徴 3000㏄の高級セダン。燃費が悪い。

不人気車で同クラスの他メーカーのクルマよりも中古相場が安い。

B車とはスペック的に似ておりライバル関係である。

登録から13年以上経過しており、自動車税が20%加算される。

3000㏄の高級セダン。燃費が悪い。

年式は古いが人気車種で中高相場も高め。

A車とはスペック的に似ておりライバル関係である。

登録から13年以上経過しており、自動車税が20%加算される。

1500㏄のコンパクトカー。燃費が良い。

ファミリーカーとして人気の車種であり中古相場も高め。

A・B車とはクラスが異なるため自動車税も安い。

登録から13年未満のモデルである。

燃費 8㎞/ℓ 同左 16㎞/ℓ
車両価格 ¥300,000 ¥600,000 ¥900,000
自動車税(2年分) ¥61,200×2 同左 ¥34500×2
購入から1年目

10,000㎞走行時のガソリン代

(コスト差)

¥187,500 同左 ¥93,750

(-¥93,750)

購入から2年目

20,000㎞走行時のガソリン代

(コスト差)

¥375,000 同左 ¥187,500

(-¥187,500)

購入から2年間の

トータルコスト

¥797,400 ¥1,097,400 ¥1,156,500

※ガソリンは1ℓ¥150で計算

上記のような条件の場合、トータルコストが一番少なく済むのは車両価格が一番安いA車になります。C車をA車と同じトータルコストに収めようとすると、車両価格が540,900円以下のものを探さなければなりません。新車時500万円だったクルマが30万円と、新車時180万円だったクルマが54万円。お買い得といえるのは前者ではないでしょうか?

※上記のデータについてはあくまで例です。コストに関しても色々な条件を省略していますので参考程度に留めておいてください。

車両価格が安いことを考えれば燃費が悪くたって問題無し。トータルコストで見れば同クラスの人気車種よりも低コストで済むと思われます。このことからセドリック&グロリアに関しては燃費を「気にしない」のがよろしいかと思います。

エクストロイドCVTは修理費が超高額

この問題に関しては、エクストロイドCVTを搭載したトップグレードは選ばない、これに尽きると思います。

3000㏄+ターボ車であるトップグレードを選ぶのは燃費や税制面などのコスト面でのデメリットも多いです。ちなみにこのCVT自体のパワー伝達効率はかなり良いほうで、従来のトルコン式を採用した場合に比べ10%ほど燃費向上が見込まれるとのことです。

ただ「夢の変速機」といわれる、この希少なメカニズムを持ったグレードに乗ってみたいという憧れはありますよね。壊れたら廃車覚悟で所有してみるというのも一興かもしれません。とりあえず、値落ち率は半端ないことになっており、新車時650万円で売られていた車がいまや40万円で乗れるんですから。

 

あとがき

今では20年も昔のクルマになってしまった、Y34セドリック&グロリア。

街中ではほとんど見掛けることの無い不人気&レア車です。

私が乗っていたのももう10年近く前になります。社会人になりたてでお金の無い私が半分シャレで購入した愛車でした。不調に次ぐ不調に悩まされ2年ちょっとで手放しましたが、愛着を持って乗っていた記憶があります。

2018年のいま、このクルマに乗るという選択肢は「人とは違うクルマに乗りたい!」という人には結構アリなんではないでしょうか?

今乗っておられる方はおじいさんばかりなので…。

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