いざ、取付作業に挑戦‼
作業の心構え ~挫折しないために~
作業をしている中で立ち止まったり、困難に直面する場面もあるでしょう。
大丈夫です。
その問題は「小さなこと」なのです!
そう思い込んで下さい。
シートカバー選びさえ間違えていなければ、それなりの出来にはなるはずです。多分。
細かい部分の仕上がりを気にせず、取付け終わることを第一に作業してください。
どうしても気になるなら、あとから手直しすれば良いんです。
そうしないと日が暮れてしまいます…。
取り付ける順序
今回はこの流れで行うことにしました。
ヘッドレスト→→フロントシート→→リアシート
時間を計測しているからといって変に急いだり気負ったりせず、ゆったりじっくり作業を進めるように心掛けました。
ステップ1 ヘッドレストを取り付ける
一番簡単なのがヘッドレスト部分。
上から被せて下側で留めるだけです。強いていうなら、下側で留める箇所にほんの少しだけ手こずりました。
30プリウスの前席ヘッドレスト部分も前期と中後期モデルでは微妙に造りが違うのかも知れません。下側で留めた後、ヘッドレスト下面にある切り込みにカバーの端部(クリップ)を押し込んで作業完了なのですが、切り込み位置が異なるのか上手く押し込めませんでした。
カバーをヘッドレスト内に押し込めなかったことで、時間が経つとヘッドレスト下面のクリップが応力で外れてしまうことが何度か有りました。後日、クリップのオス側に両面テープを貼ることで固定力を強めて改善しました。
まぁ、フィッティングはバッチリだったので小さな問題だと思います。
そうこう言ってる内に前席分完了です。

作業のポイントとしては、このヘッドレストに合うカバーはどれか?ということを取付する前によく確認しておく事です。
かく言う私もヘッドレストとカバーの組み合わせを1度間違えております。
はい、後席分も終わりました。

ヘッドレストカバー取り付けには、
前席2ケ・・・15分41秒
後席3ケ・・・12分36秒
合計で・・・28分17秒
かかりました。
ステップ2 フロントシートに取り付ける
背もたれに直接カバーを取り付けるではなく、付属のビニールカバーを先に掛けて滑りをよくしておくと、比較的装着が楽です。
何も考えず力づくでカバーを被せるのではなく、全体を見ながら少しずつ被せるようにします。被せ終えたら、ビニールを引き抜くのを忘れずに。
ビニールを破けないように引き抜くのがなかなか難しく一部がシートとカバーの間に少し残ってしまいました…。乗っててカサカサ音がしないか心配でしたが、特に問題ありませんでした。少しくらいなら気にしない方が吉です。

取り付け終えたら、カタチを整えて運転席側の背もたれは完了。この作業はそこまで難しくありませんでした。
お次は助手席側です。

次は座面への取り付けです。背もたれに比べ作業の難易度が少し上がります。
とはいっても、それは完成度100%を目指すのであればの話。80%くらいでいいのであれば挫折する人はほとんどいないのでは。という感覚です。

座面の外周部を座面のサイドにある樹脂製パネル(背もたれ角度を調整するレバーが取り付けられているところ)と座面の間に押し込むと仕上がりがキレイになります…が全周キッチリ入れようとすると大変ですし、この部分はクルマの乗り降りを繰り返すことで抜けてきますのでテキトーに済ませるべきでした。固定自体はベルト&バックルで行いますので、ベルトの締め付けが緩くなければ、シートカバーはほとんどズレません。
運転席の座面部分に少し時間をかけ過ぎました。コツはつかみましたので助手席はもう少し手早く終わらようと決意。結果...、

写真撮り忘れ!!・・・そしてタイム計測し忘れ!!!
すんません!
フロントシートへの取り付けには、
運転席 背もたれ・・・12分27秒
助手席 背もたれ・・・15分13秒
運転席 座面・・・34分38秒
助手席 座面・・・不明(タイム計測忘れ)
合計で・・・87分18秒 ※
かかりました。
※助手席座面の取付時間を25分と仮定
余談ですが、私のクルマのシートにはエアバッグが内蔵されています。イマドキだとこの「サイドエアバッグ」が標準(もしくはオプションで)装備されているクルマも多いと思います。有名どころの車種専用シートカバーだとサイドエアバッグにも装着可能です。カバーをしていてもちゃんとエアバッグが展開するそうです。
エアバッグ対応シートカバーということは、エアバッグが出てくる部分の縫製強度を落としている(エアバッグが展開しやすいように破けやすくなっている)ので、その部分に注意しながら作業をしました。具体的には「サイドガラス側の背もたれ側面部分の肩口周辺」にあたります。

ステップ3 リアシートに取り付ける
いよいよ最終工程、リアシートに取り掛かります。ここまではあまり問題なく進めてきましたが、リアは見るからに難しそう・・・。
まずは座面を取り外します。
30プリウスの場合、座面の取り外しに工具は必要ありません。基本的にはクリップで留まっているだけです。座面下に手をひっかけて、上に持ち上げるようにバコッと外します。
この時、クリップが壊れる可能性が高いようで、私も1個壊しました。「皆さんは壊さないように慎重に。」という当たり前のことは言いません。自動車の樹脂製クリップとかリベットというものは壊れるときは壊れるのです。壊れるのを恐れてはいけません。
ここで30プリウスに乗っている方限定で、魔法の言葉を授けたいと思います。
「 72693-12080 」
これは復活の呪文です。困ったときはこの呪文を叫んでください。

座面さえ外れればカバーを被せるのは結構簡単です。ここでも細かい仕上がりを気にする場合は、シートの端部(フロアに接する部分)を座面裏側に巻き込むようにしながら座面をクルマに戻さなければなりません。リアシートの座面カバーもベルトで固定を行うのですが、ベルトの締め具合も絶妙な加減が求められます。この辺がプロとアマの壁なのかもしれません。我々はテキトーで行きましょう!
感覚的にはこの作業を終えたあたりが折り返し地点かなと思います。
カバーを着けた座面は車に戻さずひとまずそのままで、いよいよ一番難しいであろう背もたれパートに移ります。
30プリウスはもちろん、どんなクルマでも(キャプテンシートでない限り)リアシートはシートベルトを外さないと装着できません。なのでリアシートの背もたれに被せる前に、まずはシートベルト関係のパーツを外すことから始まります。

シートベルトは室内フロアにボルトでしっかりと固定されています。リアシート座面があった位置のボルトを外すだけでOKです。工具箱にあった上の画像のような、コンパクトラチェットレンチで外そうとしました・・・
初心者クラスだとさすがにリアシート背もたれへの装着には骨が折れました。
ただ、「全く無理‼」という次元ではなく「結構疲れるなぁ・・・。」位のレベルです。

背もたれへの取付も完成したので、座面をクルマに戻します。
リアアームレストも取り付けて・・・

やりました!!!
作業完了です。
リアシート編はどれくらい時間がかかったでしょうか?
リアシートへの取り付けには、
リアシート 座面・・・11分33秒
リアシート 背もたれ&ホームセンターへの買い出し・・・110分06秒
座面戻し&アームレスト&その他・・・24分52秒
合計・・・146分31秒
掛かりました。
タイム計測に関して、色々ツッコミどころがありますね~・・・。
買い出しに行く時にストップウォッチを止め忘れていたので「背もたれパートの正確な作業時間」が分かりませんでした。
一年も前のことなので、買い出しに何分掛かったのかの推定すら出来ません…。
実は 先述したフロントアームレスト以外にも 取り付けていない部品があるんです。
それはリアシートの『サイドトリム』。
この部分の取付が激ムズでした。このパートも少しだけ作業したので、それもタイムに含まれています。あまりにも難しかったので、比較的早い段階で諦めました。
後日再トライしてみましたが、仕上がりが超イマイチになるか、トリムを壊すかしそうなのでやっぱり諦めました。
よっぽど腕に自信がない人以外はハナから諦めてもいいと思います。そもそもトリムが樹脂製なので、カバーをかける必然性が見当たりません。という自己弁護を展開してこの件は終わります。

まとめ
車種専用設計シートカバーを素人が取り付け。どれくらいの時間がかかった?
2列シート車(30プリウス)の場合、
車種専用設計シートカバーの取付は、
ヘッドレストに 28分17秒、
前席に 87分17秒、
後席に 146分31秒、
合計…262分05秒( 4時間22分05秒)で出来る‼
※上記時間にはフロントアームレストおよびリアサイドトリムの取付は含まれない。なお、近場で有れば足りない工具を買いに行くことも時間内に充分可能である。
車種専用シートカバーの取付はDIYで出来るか?
その問いの答えは、「YES」です。
繰り返しになりますが、ある程度の見た目・仕上がりでいいのであれば素人でも全然立ち向かえます。「根気さえあればできます!」なんて巷ではよく言われていますが、誤解を恐れずホンネでいわせてもらえば「こんな作業に根気なんて要らねーよ!これで挫折するヤツの顔が見たいわ。」って感じです。
おおっと、誤解するなよ。私が言いたいのは「必要以上に恐れるな」ということと、「やり始めてしまえば何とかなる」ということです。
少なくとも、背もたれには被せられたけど座面には付けられなかったからシートがツートンカラーになっちゃった・・・取り付けたカバーも外せないから一生このままだわ…。みたいな感じにはなりませんのでご安心を。

ただ、「すべてのパーツを取り付けたい」、「細かいところもキッチリ仕上げたい」という向きには一定のセンスなり、器用さが求められます。このような人は初めから業者に任せた方がもしかしたら幸せなのかもしれません。特に『サイドトリムカバー』のような極悪難易度のパーツがある車種は。(でもみんカラとかみるとフツーにみんな取り付けられてるんだよなあ。)
これも繰り返しになりますが、低評価品だったり、あまりにも低価格なものだったり、謎過ぎるメーカーの品だったりを選ばずにしっかりとした製品を選ぶことさえできれば、作業が多少雑でも見栄えはします。それで充分だと私は思います。
シートカバーが気になっているそこのアナタもこれを機会にチャレンジしてみませんか?
応援しています!


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